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075_無価値ゆえの価値、

 全てのものに価値はなく、全てのものに意味はない、のであるならば実のところ全てのものに価値を見出せるし、同じく意味がつけられる、それは能動的にか受動的にか、自動的にか、手動的にか、に関わらず止めることができない、諦めることが諦めることができない、失敗をすることを、成功させることができるというような、表現になる、矛盾極まりないが、いっそ平凡でもあり常識的でもある。


 そのものの価値や意味を決めるのは結局のところ自我であり、自意識であり、集合している何らかの考えやら流れである、がしかし、それそのものが、存在し得ないということであるならば、何もないものが決めた空虚な何かであるということになり、やはりそれは意味がないものとなる。


 けれども全てが全てそうであるならば、それは常に意味を持つことになる、意味を捨てることができなくなる、捨てる場所がない、そもそも捨てられているもので埋められているのであるのであるからして、置いておくことと捨てることはあまりにも違いが少ないか同意である、見方の問題であり、見立てであり、認めるかどうかすら、自由にならない感覚ではある、運次第でどうにどもなってしまう上に、こちら側では結果から遡って評価するしかないものでもあり、どの時点で止めてしまうのかということもまた勝手にはできず、不自由なものであるという認識ができた時点で、どうでも良くなるものである。


 こちら側がどうなろうとあちら側には関係がないわけであり、ただ続けば良いのかというと、別に断絶しても構わないわけであり、そもそも断絶はすでにしている、常にしている、続いてはいないのである、情報情報でズレているのであるから、連続しているものはそう見えているだけであり、そのように扱われているだけであり、実際とは、実質とは乖離している環境である。


 何か意図があってあちら側がこちら側に干渉することはなく、ただ、そのように見えるかもしれない、こちらが勝手に読み取るように情報が流れてしまう、意識が汲み取ってしまう、そのような思考を生み出してしまっているに過ぎず、しかしそれはその時点で事実やら現実に落とし込まれてしまっている、観測した結果がそのまま当てはまってしまうわけであり、見たからこそ、覗いたからこそ、見られる、のぞかれるのであり、そして、それは双方循環しているのである、つまるところ、どちらも止めることはできず、同時に止まりまくっているわけではある。


 全てのことに価値がない、のであるから、どうなってもいいわであり、どうやってもいいわけであり、どうしようもないのである、ゆえに、価値を持たせてもまたいいわけである、好きにすれば良いのである、その好きにすることもまた自由にならないものであるのであるから。

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