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069_なりたいのかではなく成っている、

 あちら側の住人になりたいのかというならば、そう思った瞬間になっているということである。こちらとあちらの境界はあちら側からは薄いのでありそのような意識が出た瞬間にあちらの一部として働いているのである。


 意識しなくともよく、常にあちらの一部であるとも言える、内包されているのである、こちら側が丸々、呑まれているようなものである。


 意識したならばそれはすでに取り込まれているのであり、因果が逆転しているのである、取り込まれているからこそ意識するのである、どちらが先ではなく、どちらも先であり、未来であり過去であり、現在ではない。


 今を感知することは不可能であり、予測するのか振り返るのかのどちらかでしかない、であるならば、今を見ることができれば、その二つから離脱することが可能であるが、それほどの意味はなく価値もなく、ただ大切な何かを取り戻すことができるだけである。


 矛盾を飲み込むことができるだけの話であり、真理でも戯言でもなくどちらでもある、要は思い込み、妄想、妄言の、幻想を形にすることができるかどうかという話であり、それには大いに運が関わってくるわけではある。


 ただ、無限の試行回数が稼げる可能性があるのであるからして、どこかでいつかは達成しているのではある、それを感知することができるのかどうかという問題にしかならず、必然は偶然でもあるという意味合いをどうにかこうにか理解しようとする流れになる。


 偶然は必然ではある、同時に必然は偶然である、過去に遡って確認するしかないものであり、起こってしまったものであり、いずれ起こるものも、どこかには必ずあるのであり、必然なままである、選択肢は無数にあるように見えるだけであり、それらは全て塗りつぶされてしまう、チャートを作るために、全て攻略をされてしまう。


 どうしようもないものを運命と呼んでいるのであるならば、おおよそ全ては運命で片付けられるものであり、個人の努力やら意思やら思想やら思考やらは全くの意味をなさないものである、がしかし、それがどうしようもないということを知っているのであるならば、その中で妥協ができる、抗える、行動することができる。


 物事はどうしようもなくうまくはいかない、必ず誤解が生まれ、すれ違い、勘違う、思いは伝わらない、伝わっても悪意が混じる、もしくは善意が混じる、そのままにはならない。


 そういうものである、それが望みである、そのような環境を好む生き物があちら側にいるということを認識したのちに、そのままあちら側になることも可能であるし、こちらに自由に戻ることもできる。


 選ぶことができるように錯覚することができることは幸せである。

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