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014_記憶も断片、伝わらない。

 自身の記憶もまた時系列に沿って伝える際に誤解が生まれるのであるよな。


 これはもう脳みその仕組みとして正しいわけであり、その都度、過去が作られていくからであり、次の時間に伝えようとするからこそ起こる現象ではある。


 ある意味同じ人間であるとは言えないのあるよな、微妙に立ち位置というか、そこまでの経緯がずれているという。


 些細なところが多いので、同一人格であるという風にしているだけであり、基本全くの別人になっていると言っても過言ではない。まあ過言かもしれん、定義によると言えば良いのか。


 時間が経てば経つほどずれは大きくなり、それを補完するために外部の記憶やら他者との対話が必要になるわけで、これが一人自問自答していると、どんどんとずれる可能性が大きくなるというか、ずれることは避けられないので、そのずれが修正されることがなくなるし、気づきも少なくなる。


 ある意味、死に続けているともいえる。いやまあ、断絶しているのである、人間の思考はデジタルなのである、受け渡しをしていると欠落することが普通であるから、その些細な不具合を解消するために、全くのデジタルで、精度を保っているのである、そのままではなく、記号にすることで、信号にすることで、データの質を保っているといえる。


 だから確実に取りこぼしがあるのである、連続しているわけではないのであるから、豹変するとか、人が変わるとか、特別なように言っている場合があるけれども、大体、変わるものである、それが意識できるか観察できるか表出するか都合よく扱われるかの違いにしかすぎないのである。


 自分がいなくなることを怖いと思うのは、続いていると信じているからでありそう把握しているからであり、錯覚しているからである、いつも常に、切れている、そのまま伝わっていないことが普通であると認識しているならば、少なくとも精神的な不安が少なくなるのである、常に死んでいるのであるから。


 連続していないことが普通であるという認識に立つと、行動が楽になるわけである、変わることを恐れなくなるからである、あとは逆に変わらないことを恐れなくなるわけである。


 そういう外部情報が入ってこなかったんだなとか、記憶の感情の意志の伝達がそうなってしまっているのであるなと、ここはコントロールできないものであるな、とその結果を受け入れるかどうかも自由にはならないのであるならば、まあ、できるだけのことをすれば良いのだな、と諦めが、妥協ができるからである。


 自分の記憶やら思考やら思想やらほど確固足らんもんはないのですよ。


 他と同じで。

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