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016 奴隷とは?

 思いもよらない所で想定外の有望な経営奴隷候補を発見できたのは嬉しい誤算だ。

 最初の奴隷の質には拘りたかったから時間が掛かるかと思っていたのでのんびりと構えていたのだが、色々と経営の用意を急いだ方が良いな。


 「アリ姉、明日は狩り休んで良い?」

 「ええ、良いわよ。ギルドの方も困るでしょうし」


 ごもっとも。


 「連絡が取り辛いんだねよー……いっその事俺の泊まってる宿へ移らない?宿代は奢るよ」

 「そこまで甘えるのもどうかと思うのだけど」

 「俺が助かるよ?それに俺はお金持ち過ぎだから使わないと色々と問題が多いし、俺が泊まってる宿も助かるよ」

 「そうね……お言葉に甘えようかしら?」

 「変な事考えてないでしょうね?」

 「マリ姉。そう言う事を言う人は大抵自分がそう言う事を考えているものだよ。俺は本当に連絡取り辛いと言う問題の解決案として言っただけ。本当にムッツリなんだから~」

 「ちっ違うわよ!そんな事考えてないし!」

 「そんな事ってどんなこと~?」

 「アリシアが心配なだけよ!」

 「襲う的な意味で?」

 「そうよ!」

 「俺はアリ姉よりチョロ過ぎるマリ姉の方が遥かに心配なんだけど……」

 「なんでよ!私のどこがチョロイって言うのよ!」

 

 まさにチョロインって感じですけど。


 「マリ姉。真面目な話なんだけど」

 「何よ」

 「俺に手を出しても洒落で済むけど、普通は犯罪になるから気を付けてね。思いっきり犯罪予備軍なんだから」

 「誰が犯罪予備軍よ!」

 「……」 


 ジッと無言でマリ姉を見つめながら人差し指で少年に性的な犯罪を行ってしまいそうな者を指し示す。

 

 「こっちでしょ?」


 人差し指で犯罪予備軍を指し示していた右腕をマリ姉に捕まれアリ姉の方に向けられた。


 「まぁ、世の中には五十歩百歩と言う言葉もあるよね」


 サドショタもマゾショタも大差はないな。

 

 「で、宿は移すと言う事で良いの?」

 「ええ、そうさせて貰うわ」

 「そう、じゃ深緑の風亭のスイートルームに来てね。5階を貸し切っておくから」


 まだ2人部屋と3人部屋、5人用の大部屋が空いている。

 むしろ俺が借りている部屋以外が空いている。

 あんなに部屋が空いててあの宿は大丈夫なんだろうか?

 

 「剛気な宿の取り方ね……」

 「金を使わないと経済が回らないからね」

 「そう言うものかしら?」

 「そういうものだよ。収入以上に浪費するのは論外だけど、収入がある者がお金を使わないと社会的に害が大きい。俺の収入を考慮すると積極的にお金をつかわなきゃ社会経済的に大規模災害級の公害になる恐れがあるよ」


 大袈裟とは言えないからなぁ先生の集金力だと。


 「恐ろしい話ね」


 チラリと戦時のごとき忙しさのギルド員達を見て言うアリ姉。


 「全くね。逆に使えば経済的に助かるよ。お金が回って経済が活性化すれば仕事が増えて好景気になる。俺お金を使いまくれば結果的に俺以外にお金が回って世の為人の為になるって訳だね」

 

 俺って超優良社会人だから経済的にとか考える訳だ。

 そんな訳で成さねばならない事が在る。


 「と、言う事で手始めに冒険者ランクをEXまで上げて値の張る美女、美少女の奴隷を1万人買って奴隷メイド1万人目指す!」

 「うあー」

 「でもって従業員が奴隷メイドだけの奴隷メイド商会を作る!自分で経営するとこんなもんでええんちゃん?みたいな事になってちょっと桁の多い丼勘定になりそうだから普通の経営が普通にできる奴隷に丸投げするけど」

 「壮大ねぇ」

 「俺の奴隷には貴族でもこんな贅沢な生活してねぇよって感じの贅沢漬けの生活をさせれば大分お金も回りそうだしねー」

 「それは本当に奴隷なのかしら?」

 「広義的には間違ってはいないよ。奴隷は所有者の道具だもの。ご主人様の道具として役に立つのが奴隷の正義だよ。奴隷に常識なんてなんの役にも立たないでしょ。奴隷にとって自分の神にも等しいご主人様を悦ばせる事以上に優先される事なんて無いよ。俺の奴隷は俺を悦ばせなきゃ存在意義に関わるし、役に立たない道具の末路は悲惨だよ?」


 酷い言い方だがそんなものだ。


 「色々と間違っている気もするけど、アル君だからしょうがないのかしらね」

 「常套句になりそうなセリフだね」

 「それにしても意外だったわね」

 「何が?」

 「アル君も奴隷を道具だと思ってるんだなーと思ってね」


 確認か?


 「世の中には本音と建て前と言う言葉があるよ」

 「確かに」

 「俺の奴隷の首輪とメイド服は御守りに近いね。俺の奴隷は俺の所有物だもの。害する真似をすれば俺に対して宣戦布告したも同然だし、どこかの失敗キメラと同じ末路になる」

 「そう言えばもう失敗キメラの処理は終わってるんだったわね」

 「終わってるねー」

 「ギルドマスターが奴隷堕ちする必要ってあるの?」

 「それはそれで終わってる話だからねー……適当によさげなご主人様に買って貰って奴隷から解放して貰う方が現実的なんじゃない?」

 「アル君が奴隷を解放する事ってあるの?」


 こっそり聞いてる秘書子ちゃんやギルド員に聞かせる為じゃなく自分用の確認かな?


 「普通にあるよ。標準で1年たったら俺の奴隷を辞めたい人は任意で辞めれる。実際には奴隷から解放と言う名の解雇処分になりそうだけど」

 「解雇処分って何かおかしくない?」

 「別におかしくは無いと思うよ?給料は無いけど他で働くより多いお小遣いがあり、貴族でもこんな贅沢な生活してねーよと言いたくなる生活が標準。困った事が起きてもご主人様に可愛くおねだりすれば殆どの問題が解決。俺の奴隷は俺の庇護を受けれるのが当たり前だけど、奴隷で無くなったら全部無しの状態になる」

 「信じられない程の好待遇ね……奴隷ってなんだったのかしら?」

 「ご主人様を悦ばせる事が存在意義の道具に決まってるじゃん。何をもって悦ぶかは人それぞれってだけでね。失敗キメラみたいなのだって居るけど俺みたいなのだって居る。そこは人それぞれでしょ」


 その辺りの事は食べ物の好みとかと似た様なものだろう。 


 「アル君が男性の奴隷を買う事ってあるの?」

 「無い」

 「その心は?」

 「安定して俺が面倒を見る気になれるのかと言う点に置いて不安と疑問しか感じないから」

 「ハッキリしてるわねぇ~」

 「俺にも限度と言うものはあるよ。精々割の良い仕事を作ったりする程度だね。仕事はやるから働いて自力で何とかしろって感じ」

 「厳しいわねぇ」

 「そうでもないと思うけど。手始めに病人と怪我人を一律銀貨5枚くらいで片っ端から治してやろうかと思っているよ。手持ちがないなら出世払いで。仕事の無い者には街の清掃業をやらせようかと思ってる」

 「それってアル君に得はあるの?」

 「俺は自分が得をする営利活動しかしないよ」

 「そこもハッキリしてるのね」

 「世の為人の為なんて考えた事もないし、これからも無いよ」


 俺はそんなお人好しではないし、勘違いもしていない。


 「とりあえず、冒険者ギルドはこれから大変そうだと言う事は分かったわ」


 人体を欠損する様な怪我人は殆ど冒険者だしね。


 「ちょっと桁の多い支払いで悲鳴を上げる事になるかもね。別に構わないんじゃない?それ以上に利益は上がるだろうし。奴隷メイド商会は良心的な低金利で金貸しも行う予定だし」

 「アル君への支払いで悲鳴を上げてる人達がアル君からお金を借りるっておかしく無い?」

 「俺から借りる訳ではないよ。金貸しを営むのは奴隷メイド商会。元ギルマスが会長予定だし、そこは上手くやれば良いんじゃない?元ギルマスの会長に莫大な負債ができて頭が上がらなくなって顎で使われる様になるかもしれないけど、そこはご愛敬って事で」

 「冒険者ギルドが借金で首が回らなくなる日とか来るのかしら?」

 「そんな事は無いでしょ。精々一時的に増員やマジックコンテナの購入で必死にならなきゃならない程度で済むんじゃない?」


 一時的に奴隷でももっと休んでるんじゃないのと言わんばかりの有様になるかもしれないだけだよ。




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