↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/52

悪魔の巣窟

真に邪悪とは正義を掲げる事である

 王都東側の修道院に潜入するとソコは既に空間拡張された迷宮になっていた、ソコをマッピングしながら進んで行く。


 急な探索だったが一刻も早く問題を解決しなければならない為に一点突破で迷宮の奥に進んで行く。


 ある扉から女性らしき艶声と亜人らしき怒号が聞こえてきた、急ぎはしつつ助けが必要な人がいるなら助けるべきだとキャスは小声で提案した、仲間も賛成して一息に扉から入りそのまま交尾の体勢だったゴブリンを頭上からヒストリアが太刀でかち割り、女性を救った。


 ソコからキャスが女性に大丈夫か?怖かっただろと言った。女性は呆然としていたが突然激昂して。


「良くも旦那様を殺してくれたなこの異常者達が」


と言って髪に刺さっていた簪を握りキャスの目に突き立てきた、ソコをマルティナが風の魔法で吹き飛ばして傷はつかなかったが周りにいた人類種の女性達しかも妊婦が各々武器を取ったり、ゴブリンの子供を出産して敵を増やしたりした。


しかも悪魔術の支援魔法を使い子供達の心体強化をして補助してきた。コレに対してアブサンがいち早く風の魔法で武器を吹き飛ばし粘着質の水の魔法で拘束したそしてガロンの守護霊獣が多数のゴブリンを噛み殺して行った。


後に残ったのは憎悪の念や悲嘆を持った人類種の女性だった。

ヒストリアが憤り怒声をあげる。

「コレはどうなってる何故彼女達は私達に憎悪を抱きゴブリン達を旦那達だと言いはる、逆だろ私達は助けたんだぞ!!」


「答えは簡単だろ彼女達は悪魔に魅入られたんだろ、多分俺の同胞シスターアンナの手腕だろうなもしかしたら気づかれたかもしれない」


と細やかにイルヤンカが分析した。


キャスはココ以外もそうだろう、皆コレからは女性がいても保護じゃなくて排除して行こうそれが彼女達へのせめてもの救いだろう。


と言って奥に向けて冷静だが怒りの声を上げて進んで行く。


奥に進む途中にもいくつもの部屋があり声が聞こえてきたがあえて無視して行った、皆この事態を引き起こしたシスターアンナに怒りを覚えていた。


奥に進んで行くと厨房らしき場所を通り過ぎた、扉の隙間から見えたのは肉体が欠損している男性達がいて助けてくれ助けくれと叫んでいた、ソコの奥からコック姿のコブリンが包丁を研いでいて、更に奥から女性達がナイフとフォークをテーブルにリズミカルにダンダンと叩き付けて肉、肉と叫んでいた。


 キャスは男性達を助けようとしたがイルヤンカは今は一刻も早く元凶を打ち倒すべきだと小声で話をして奥に促した、靴の爪先が痛んだが仕方ないと諦めて進んだ。


その先でも地獄の様な凄惨な出来事が幾つも目に入った、例えば人類種の男性が幼子を犯している様、ゴブリン達に奉仕活動している女性達、女性達の出産部屋または人類種の兵士達の慰め者になっている女性達等。


こんな事を一刻でも止めさせる為に早歩きで奥に進んだがコレほどの地獄を作っている者達に畏怖を感じていたのは本当でありキャスは足の震えが止まらなかった、それを見たマルティナが手を握り一言私の勇者様皆を助けて上げてと言った。それで震えは止まり奥へ奥へと進んで行く。


 それから数刻たった場所が最奥の祈りの場所で聖進教会の十字架に蛇が絡まったシンボルが立っていて甘い匂いが充満していた。


 本来なら聖職者が説法を説く場所に背中からコウモリの羽が生え尻尾が2匹の蛇になっていて頭から捻じくれた1本の角が生えた黒犬とそれを愛おしく見つめている純白のウェディングドレスに無数の返り血が塗りたくっている女性が居た。


 そして最後にシスター服を着ているが背中からコウモリの羽が生えている眼帯を付けていて反対の真紅の目でコチラを睨め付けている女性がいた。その女性は驚愕と怒りでイルヤンカに問いかける


「イルヤンカ、何故だ、なぜ貴様が私達に刃を向けるそれはこの国にそして聖進教会に向けるべき筈だ」


 イルヤンカはせめてもの同情として返事をする。


「アンナお前が何処まで堕ちて行こうと俺は無辜の民を地獄に落とす君のやり方を許しはしない」


 「それは………そうだが……奴らも私達が庇護する帝国の民を間接的に殺してその財をむさぼり食う者達だ、同情の余地など無い」


「平行線だな、まあいい貴様ら等我ロングリウスと妻ナタリアで事足りるわ」


と魔犬が吠えて戦闘が始まった初めはナタリアの遠距離からのギロチンの刃や無数の棘が飛んで来た。コレをガロンが黄金の毛皮で受けてカウンターに守護霊獣が飛び出して道を広げて行った。


 中間点辺りで広間に通じる複数の扉から武器を持ったゴブリンが流れ出て来た、またその後から女性達が悪魔術の支援を飛ばしてきた。総数は約2000人(ゴブリン約1500人、女性500人)そしてアブサンがゴブリン達は私に任せろ、お前達は元凶を倒せと言って魔法で大地の壁を作り出した。それを聞いたキャスは任せたと言って3人の敵を見据えた。


それを受けてアンナは蛇視で呪いをかけてきたがヒストリアが幻腕と聖句で打ち払った。そしてマルティナが牽制として複数の真空の刃を放った。


ナタリアは飛んで来た刃を自身尾骨から伸びた尻尾で貫き壊していく、ソコにアンナの援護として銃弾が舞うそしてロングリウスの[魔王の後継者]により早く自身とナタリアの行動を加速して行く。


加速してきた尻尾が飛んで来たがそれをガロンが受け止めるがその硬度を超える一撃であり毛皮を貫通して行く。


 伸び切った尻尾を切断しようとヒストリアが海神の太刀(わだつみのたち)で複数の海水の刃を重ねて切り落とそうとしたが尻尾を断てる前に引き抜かれて空振りしてしまう。


 キャスが自らの短刀黄金流転のバフとデバフをかけた一撃でロングリウスのバフを剥がしに行く、そしてマルティナは回復魔法で回復し、イルヤンカはサックスで旋律を奏で遅延回復魔法を使っている、パワーバランスは紙の綱引きの様で何時千切れるが問題だった。


 やはり破ったのは魔王夫妻で合ったロングリウスがナタリアに[真の力を見せよ!]と言った時にウェディングドレスの中から細かな呪い付きの刃が飛び出しロングリウス同様悪魔の羽と尻尾の連撃そして悪魔術の詠唱と言う3弾構えでキャス達に致命的な一撃を入れようとした。


 だがしかしマルティナの[奇跡の大魔法]により前面に真空の壁が出来刃を受け止めた、そして尻尾の連撃をガロンが引き受けて、ヒストリアが雷獣の魔弾(らいじゅうのまだん)で悪魔術を唱えていた頭を撃ち抜いた。


 詠唱は止んだが既に悪魔とかしたナタリアは頭を吹き飛ばされても生きていてなお攻撃してこようとした、それをイルヤンカの必殺必中〈罪の七剣〉で細切れにした。


それを見たロングリウスは吠えて。


 よくも我の妻を屠ったなその罪万死値する、見よこれが汝らが呼び起こし魔王の後継者ロングリウス=ゲーシュテンペイなりと言い放ち全身から地獄の蒸気を放ち黒犬から更に二足歩行の人犬となりより天井に近づく程巨大になっていた。


多数の地獄の炎犬を召喚しより手強くなった、キャス達はマルティナがガロンの回復に付き添いとシスターアンナを担当した。


そしてヒストリアとキャスが攻撃の主軸で回復をイルヤンカが担当した。


 そして炎犬はヒストリアが手数で上回り召喚されて幾たびに瞬時に補足して潰して行った。


巨犬と1人の少年の戦いはがむしゃらだったバフを何重にもかけて加速と反射スピードを上げて行き細かな傷を付けて行きそこをデバフのマーキングにしていき少しずつダメージを与えて行った。


かすっただけでもダメージを受けたがイルヤンカの〈赦し〉の力で回復してもらい何とか拮抗していた。


 このまま時間をかけていけばいずれはキャスに軍配が上がるだろう、それを理解したロングリウスは賭けを行った。


 自身の魂を半分に分けて妻ナタリアを復活させる禁呪で普通なら正式な儀式を行われなければならなかったがソレでも戦いの最中に行った。それは成否は半分半分だった確かにナタリアは復活したが魂を三分の二持って行かれた。だが勝利目は出来た何故なら誰1人としてナタリアの復活を認識していなかったからである。


そして今度こそロングリウスと戦っていた3人に3弾構えの技が入った。ヒストリアの胴体には尻尾の連撃、キャスには呪い付きの刃が多数に浴びせられた、イルヤンカには悪魔術で作られた灼熱の息吹が全身を焼いた。


 戦線は崩壊し更に前後を挟まれた形でキャス達は円陣を組ませられた。だが更に後にはアンナを無力化したガロンとマルティナがいるお互いがお互いを前後で挟んでいた。


 マルティナは[奇跡の大魔法]で遠隔回復を行い、ガロンはナタリアに突進して行く。それをナタリアがガロンの頭めがけて尻尾を貫くがそれを読んでいたガロンがほんの僅か左に避け致命傷を回避して行くそしてそのまま幻霊と一緒にナタリアの全身に牙と爪を立てる、僅かな時間だったが彼女は地獄から蘇りそして地獄に帰って行った。


キャス達はマルティナの回復で立て直し逆に賭けの反動で弱体したロングリウスに短刀、大太刀、[罪]の魔法で彼の者は倒れ伏した。


そして僅かな時間でアブサンが建てた土の壁も消失してそこからアブサンが出て来た、彼女曰くゴブリンの大半は殺し尽くした女性達は敵だと認識して殺したよと言っていた。彼女達はゴブリンがいなくなったら生きる意味がなくなるんだよと寂しげに呟いた。


両手両足を拘束されたシスターアンナの措置はイルヤンカがかって出た。きっと彼女は理解してくれる筈だ復讐等無意味だと。


コレにて修道院での戦いは終わった、後に残ったのは苦い味だった。


ブックマーク、評価、感想待ってます


遅くなりましたどうぞお読みください

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。