王都にて
人は愚かだだから人は殺し合いを始める。
神歴563年 立秋
秋も綻ぶ頃に王都ナシアに到着したがソコは混沌としていた、ほとんどの家の上に娼婦が住む一角がありマトモな家は無くまるで病原菌に汚染された様であった。
かろうじて王都外れの老夫婦がやっていた宿屋は汚染されていなかった。
老夫婦いわくココ数年でいくつもの夫婦の間に子宝があり王都は表面上は歓喜に満ちていた、だが子供が産まれた家庭は不気味に変化していった。
例えばその家にまだ15、6の娘でも父親不明で妊娠したり、誰にも気づかずに妊娠から出産(前の日までお腹は膨れてはいなかった)したり等異変は数々あったがそれもこのご時世次の世代に期待する事で皆蓋をしていた。
だが聖進教会の修道院が大掛かりな布教及び炊き出しをした事で異常さが大きくなっていた、布教を受けた者は卑猥なアクセサリーを持つようになり、炊き出しで食べた女性達は高熱を上げ修道院に入れられて数日後にはいつの間にか修道女として主に使えると言って家族から離れて行った。また同時期に修道院も拡張(税金によって)され人も大きくなっていった。
老夫婦はそれが不気味で王都の外れに居を移動して終の住処にしたのだと偶に冒険者達を泊めて細々と生きてきたらしい、だがココ数カ月で更に異常になっていったなんと今まで赤子だった子供達がいきなり成長して男は屈強な兵士に、女は妖艶な娼婦になり家々で性の奔放さが目立ち、知り合い達も皆若返り家々で孫の孫が出来てそれが娼婦として家の主人を受け入れていき家の一角で合法的に売春が国によって認められたしまった。
この異常さによって漸く自分達は国を出ようとしたが焦点の合ってない異常な兵士に何処に行くと聞かれて、戸籍があるならこの国から出る事は出来ないと言われた。更に若返りの薬を渡されコレを飲めば永劫王の庇護が約束されてると言われてきたが怖くて割ってしまったと言っていた。
「アンタ達が羨ましよ王都に戸籍がある私達はもう出れない旅人であるアンタ達は出れる、早くこの不気味な都から出て他の所に行きな、もしかしたら他の町もココと大差無い不気味な国になったかもしれないね」
と自嘲気味に笑って料理を出して行き厨房に戻って行った。
イルヤンカは目を伏せて語る
「聞きたい事は聞けた確かに兵士の数と娼婦の数コレだけで聖進王国とその同盟国の一般兵と数だけで同数以上になるだろう、だが聖進王国の英雄達や勇者達の力があれば逆転する、だが逆に勇者達に並び立つ者達が居れば災禍は聖進王国の王都を飲み込むだろう。問題は誰がこの策を練っているのかと言う事だもしかしたらコレは旧魔法帝国の同胞達が行っているかもしれないならばコレは俺の問題だキャス、セレスティア頼む力をかしてくれ」
2人の勇者は勿論と答える、そして問題を軽くしていく。明日は大体2人行動しながら王都を見て回ろう。今この国は正常な状態じゃない問題点を洗って解決させなければ痛い目になってしまうだろう。
そしてキャス、セレスティア達は手分けして行き情報を持ち帰ってきた。
まずは王城ソコは何十人者人々が登城して行ったが少しして返ってくると青白い顔をしていたので何があったと聞くと至高な快楽を受けた様な気持ちが良いと言ってフラフラと歩いて行った。
修道院の近くの人々はストレス発散も兼ねて交尾の喘ぎ声が端々で繰り返していた、修道院には流石に入れなかった。
王都の様子は狂っていた。
彼らの言い分はこうだ、神は言いました我々は罪人だから、救われる為にオスを堕落させるのがメスの贖罪、オスは贖罪として敵を殺す為に血を求めるのです、ああなんて神の導き。
我らは皆ツガイを求めるのが贖罪でありその為に祈りを繋げていくのです、性なるかな、性なるかな。
この異常事態において2人の勇者はパーティー達と話し合い光跡の勇者パーティーにハルシオンを入れて王城に潜入及び原因の排除、凶兆の勇者のパーティーにイルヤンカを入れて修道院に潜入及び原因の排除をする事にした。
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