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勇ましき同盟

情報交換は丁寧に誠実に行うべきだ

 虜囚となったテティス達を待ち構えていたのはカノッサの慇懃(いんぎん)な演説であった。ようこそ救世の勇者達君達は俺のシマにやってきた俺は心底びびつたよ何せあの見境なく亜人を殺す救世の勇者達だ、生き残る為に凶兆の勇者を差し出すとかも考えた。


 その発言を聞いたキャスがオイっとツッコミを入れたのは御愛嬌。


だが君達はまさかの白旗コレはどうだと話し合いになり同じ勇者のキャス達に使者として向かってもらった、すると君達は勇者パーティーの力をほぼ使う事が無く決闘のすえ虜囚の身になった。


コレを受けて俺としては丁寧なもてなしをしたいが、ついさっきキャス達を歓待したので料理番のヤツからもう食事は出さんと言われてしまったよ、取り敢えずウェルカムドリンクとしてカクテルのシンデレラだけでも飲んでくれ。


キャス達の目線を気にしながらテティスは返答する。


「飲み物痛み労るかたじけなくお受けする、確かに私は貴方方亜人撲滅を信条として行動してきただがそれは教皇に13年前に洗脳されていたからだ、あの前は貴方方と友好を結びたかっただが洗脳されていたとは言え罪は罪だ、どんな罰でも甘んじて受けようけれど仲間達は罪は無い私1人の命で方をつけてくれ」

その反応でキャスが言う

「それについて言いたい事がある俺を現世に戻してくれた運命神についてだ、本人はファム・ファタールの女を名のっていたがアレは紛れもなく運命神だった。彼女が言うには《あの子》多分教皇の事だが会った事で歴史が大きく人類種側に片寄ったと言っていた」


「私を救ってくれたは光跡の勇者セレスティアだ今彼女は別の場所で味方を増やそうとしてくれている、私を信じて力を貸して欲しいどうか頼む」


ソレに対してチャチャを入れて来たのは今まで黙っていたググだった。


「じゃあ本人に聞くかい?」

と軽い口調で話す彼を見て全員ボカーンとした表情になっていた。


よっとと言って何も無い空間から先程没収した薄い板(ノートパソコン)を出して来た。それを起動して見ると空間に1人の黒い服を着た女性が映し出された。


「ググさん、皆さんこんにちは私が噂をしていたファム・ファタールの女ですよ」


そして女は語る教皇の正体つまり人間でありながら神性を獲得したのだとまた勇者は2度殺さなければならないから厄介であり現在は光跡の勇者以外全ての勇者が一度死んだら最上位クラスのスキルか道具を使わなければならないと生き返りはしないのどだ、もしくは吉兆と凶兆は裏表だからどちらかが死ねば命のストックは生き残った方に移るだろうと。



ソコに唐突に声がかけられる今まで傍観していた能面の少女の声であった。


「ファム・ファタールの女聞きたい事がある私の父上と母上だ2人は何処にいる?」


それをココで話すなら貴方は仮面を外し、本当の名前を名乗るべきですよ。


「そうかならば改めて名乗ろう我はかつて魔法帝国の名前で通っていたフランジャイル朝最後の後継者ハルシオン=フランジャイルである、コレで良いか運命神よ」


「姫様が名乗ったなら俺も名乗ろう俺は護衛であり姫様を同胞達から奪い育てたイルヤンカ=ヘリオスだ」


その言葉を聞いてかつて聖進王国に所属していた者達(マルティナは除く)は驚愕した。

絶望した表情でテティスがつぶやく。

「帝国の遺児がいたのか、さぞ我ら勇者達を恨んでいるだろうな、イヤ待て父と母だと皇と皇后は死んだ筈だ」


それに答える様に彼女語る。


「私は別に恨んではいないただ時代の流れだったのだと思う、魔法帝国は聖進王国とは別の主張でありそれが目立ってしまった、ココみたいに暗黙の了解で全てを黙っていれば良かったのだと思う、父上と母上は帝国の滅亡で亡くなったがその魂事態は変質して復讐の獣とかしている、だからこそ乞い願う運命神よ御二人の魂は何処にいる」


かつて魔法帝国であった砂神荒野の中心ソコの迷宮の核となっています、ただし貴方は会わない方が良いでしょう。


寡黙であるイルヤンカは端的に言う。


「俺からも聞きたい同胞であったシスターアンナとシスターソーニャ2人は何処にいる、2人との決着は俺がつけなければならないだろう」


それはインガル王国王都ナシアですよですがやはり2人にも会わない方がよろしいかと。


「決めるのは俺だ」


「同じく私が説得して父上と母上を苦しみから救いたい」


そうしてイルヤンはカノッサに目線を合わせ、今まで匿ってもらい助かったと告げる。


ハルシオンはキャス達に頭を下げ言葉を繋ぐ。


「凶兆の勇者そして救世の勇者無礼だとは思うがどちらかのパーティーに入れて貰えないだろうか戦うすべは身につけていると自負している、どうか頼む」


呼吸音が聞こえる程場はシーンと静まり返り誰も軽々と言え無かった。だが賢者より愚者の方が正しい事を言う物である。


「人数的には私達凶兆の勇者パーティーに入ったら?」


と何の邪推も無く明け透けにマルティナは平然と言う、単純に人数問題だと。それを見たヒストリアは手を額に当てて呆れた様子、テティス達は呆然とした様子で。


カノッサは大音場でカッラカッラと笑い、じゃあ亜人連合の旗印はテティスあんたがやりなケジメとして痛い目会うだろうが俺の声で纏めて上げよう。


「その言葉で助かるありがとう、それとキャス達に告げる事がある光跡の勇者セレスティアも砂神荒野に向かってる筈だ、そこで新しい迷宮が出来たらしい多分それが魔法帝国の残党達だろう」


まあまあそういう話は後々何だかんだ時間も夕方、住民への説明や同胞達にも連絡しなくちゃいけないしな。


戦闘で汗かいただろ地下に温泉が湧いている場所があるそこで女性陣、男性陣交流を結んでその後は夕飯だ、ヒストリア殿今度は酒飲んでも良いだろうな。


はっ〜あまあ勿論コレだけ過剰の戦力で揃ってるなら余程の事がない限りトラブルは起きないでしょう、正しマルティナとキャス君は年齢的にお酒は飲んじゃ駄目ですからね。


それでテティスあんた達は一杯行けるかねまあ行けないなら仕方ない、名酒のドワーフの火酒がウチの倉庫に眠っているのだが今回は辞めにしようか?


別に行けないなんて言ってません、ゴクリ名酒とは気になりますね、仕方ないですね、ご相伴預かります。


テティス余り飲みすぎるのよ君は毎度毎度絡み酒で大変何だから。


フム我もご相伴預かろう里でも酒豪であった我も飲みたい物だ


あ、私はシャーリーのご飯様に食事優先でお願いします。


ん、俺は下戸だ。


かっかかかじゃあアタシが年長者として酒比べしないとね。


俺とマルティナは言われなくても飲まんよ、酒なんて不味い物代表だろう。


そうよねぇ〜私はキャス君が居れば良いわ。


今までのピリピリしていた様子は砕けちり宴会の話が出できた事で空気は緩んだ、各々が無茶苦茶に話だして行き場は混沌としてきた。


混沌の坩堝(るつぼ)にはまり熱狂は火を付けた様に業火と化す。

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