人類の守り人達
連綿と繋がる記憶は一つの不老不死の到達点である
どうぞこちらに、私達の館にようこそ。
そう言ってメルクは俺達を招いた、古びているが良く手入れされている館で俺達は其処に圧倒されていた。
とりあえず皆さんお座りくださいとメルクは言って来た。
「人払いは既にすませてありますので大丈夫ですよ、まあ彼女が隠蔽魔法を館中にかけているでしょうけどね、そうでしょニーナにしてアブサン」
館中の本の紙が集まって来たかのように紙が舞い厚さ30cm程の1冊の本になり、後に残った紙片は16歳ぐらいの眼鏡をかけた少女に化けた。親父殿解ってるなら言わなくて言いだろう。嫌、彼らには言わなければ解らないだろうと返す。
ヒストリアが問う彼女は何者なのかと?
少し肩を落としダウナー系に少女は語る
「私は親父殿の娘の記憶もあるが本体は記憶の不老不死アブサンに繋がってる言語出力機能体でしかないな」
今度はキャスが問う
「記憶の不老不死?アブサン?言語出力機能体?もう少し砕けて単語の意味を言ってくれ俺だけじゃなくて皆混乱する、まるで俺達も解ってる様に語るのは不親切だぞ」
脱帽した様子で確かに此処200年ぐらいは事情知ってる者達としか話して無かったからなこれは一つ勉強になったと言って頭が良いのか悪いのかどちらなのか解らない発言をして来た。
ヒストリアは頭が痛いと言い、ガロンは愚者は愚者通し賢者は賢者通しでしか言葉は通じない、汝らの言葉は正に賢者の言葉、我は所詮ケモノ愚者でしかない、一先ず寝るとしよう。マルティナは頭に?で会話が理解出来ていなかった。
ヒストリアが聞く
「貴方は何なのですか?私の理解だとアブサンはアルコール濃度が高いお酒だと思っているのですが?」
「お酒としてのアブサンの説明はそれで合ってるが、私の説明になっていないな。私達は運命神が残した人類種を守る[三大の守り]の一つにして真の不老不死になった者達だ。先ず理解して欲しいのは私達3名の不老不死達だ先ずは肉体の不老不死、最古の祈りミード。社会的な不老不死、気高き刃ビール。記憶の不老不死、深き飢アブサンこれら3つが真の不老不死だ。」
一気に巻くし取られて唖然としていたが紙片で折られたコップを取り出しアブサンは休息をした、そしてまたまた長い話をし始めた。
「まず1つ目に肉体の不老不死だこれは簡単だ、ミードは機械人形でね本体は藁人形だがその周りを機械的な部品で補っている、部品を取り替える事で不老不死になった物だ現在の一の聖女ミードその人だ、2つ目はビール社会的不老不死こちらは説明するのがやや難しいが説明すると人間社会が生命を宿し社会的行為を行っているあいだ誰かが人間の代表として記号的な不老不死を得る事になる、その代表が亡くなっても誰かが例えば子供、弟子、弟、妹はたまた見ず知らずの人物が社会的な記号になり生き残り続ける。そして3つ目のアブサン記憶の不老不死これこそ私で極端な話私と言う魔本が記憶と言うなの文字にしてずっと写し残ってるのだよ、私アブサンの記憶もあるし代々の言語出力機能体の記憶も持ってる」
俺達はアブサンの長い語りを自分たちの中で噛み砕きながら話しを聞いていたが何とも壮大な話である。
「君達に正体をばらしたのは理由がある私達は長い年月可動しているが現在は停滞している、ミードはその愛情の為に教皇達に利用されて現在暴走している、ビールは現在の停滞を良しとして目的もなく冒険者として日銭を稼いでいるだけ、そして私は停滞を良しとしていないが誰かに頼る事等なく漠然と生きている。そんな時君を見つけたキャスレイ、君こそがこの世界を変革させる厄災者その人であると。だから頼む君たちのパーティーに私を入れてくれないか?もちろん君達にとっても利点はある私は過去、現在、未来の魔法を全て零位階で使える本物の魔法使いだ、マルティナを弟子にして彼女の弱点を必ず克服して見せる、またこの地でゆっくりとパーティーの連係と修行させて上げよう、約1年後を旅だ立ちの日として、以上で私が言いたい事は終わる」
俺は一つ聞くと言って聞いてみる「お前は妄執の聖女とは違うんだな?」
なるほど君が気になっていたのはそこか
「もちろん違う彼の者は一人の人間が記憶を永遠と持っていたその為に何百年と記憶を繫いできた者だ、私はアブサンと言う人間の脳では耐えきれない情報を記憶しておく為に魔本として文字に変換して書き留めておいた者だ、言語出力機能体も単に人間とのコミュケーションを取りやすい為に使ってるだけだ」そう言えば解りやすいかな?
キャスもヒストリアも概論は解ったがまだまだ認識てきてなかった部分が大変だった。
そんな時にマルティナは言う
「わかったわ貴方なんだかんだ良い奴よね、解ったわ光栄に思いなさい私を弟子にする事を」
皆呆然としていたが初めはアブサンが笑い出して、他の人達も釣られて笑った。
こうして凶兆の勇者とその仲間達が揃った初めての日になった。




