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神々と勇者達は狂乱に舞う  作者: ボロニアル
凶兆の勇者の章
17/24

神歴に終焉を告げる者

厄災級の試練とは謎かけである

「なんだアレは!?あんな物俺が望むはずがない、あんな物の為に手のひらだけの人々を救うと決意して覚悟を決めたわけじゃない」


女神は残酷に告げる

「そうですね、あんなにニンゲンが沢山亡くなる必要は無いのかも知れません、ですがそうしなければマルティナも、もう一人の奥様も貴方の女の子達も恥ずかし目を受けていたでしょう」


俺は苦虫を噛み潰したように反論する

「けど俺は虐殺者になったそれでさらなる未来に遺恨を残した、そんなの俺は望んで無い。現在の扉を開けても結局未来は地続きだから虐殺はあるのだろう」


では過去の扉を開けて安寧(あんねい)な人生を望みますか?


それは………………今の俺に期待しているマルティナ、ヒストリア、ガロンその他の人々を裏切る行為ではないだろうか?

俺は再び聞いた「もしあの時過去を選んでいたら俺はこんなに悩まなかったのか?」


「あの時言ったでしょ、これは不可能を可能にしたご褒美選択は一度だけもうニ度と選択出来ないと」

えっと声に出た、これは選択の内に入らないのだろうか?それにあの未来がご褒美だと可怪しい。


思考を止めない様に過去と未来の世界を思い出して行った、初めは過去確か幼馴染のリズがいて女神歴2562年、あれ可怪しい今は神歴562年のはずだ。


そもそも女神歴ってなんだ聞いた事も無い。次だ未来の暦は確か神歴1562年今から1000年後だ、未来は神歴だ、この二つの差は何だ?考えろ考えろ未来の自分は何であんな自殺めいた虐殺をした。確かそう教皇から助言を受けたからだ、あれそう言えば教皇の顔が思い出せないそれに会って話した時は何だか気持ち良くて夢幻を見てるようだった。この違和感はなんだろうか?これはまるで謎解きだ。


「質問を変えるあの時もしも未来を選んでいたらあの虐殺はあったのか?」


「さあどうでしょう?ただしコレは厄災級の試練それが答えです」

答えの核心に迫る

「じゃあ更に変える聞きたいのは何で過去は女神歴、現在と未来は神歴なんだ?これはどうだ?」


「さあ何ででしょうね、私も不思議です」


「まだしらばっくれるのかじゃあ聞く俺はマルティナを救ったから勇者なのかそれともやらなければならない事があるから勇者と呼ばれるのか?コレは試練とは関係無いから答えられるだろう」


彼女はフッフと微笑を浮かべさらりと答える勇者は何かと。「良い所に目を付けますね、勇者でも救えなかったからご褒美に二度目の生を得た、そして何かをやらなければいけない者だからこそ勇者と呼ぶのですよ」


「じゃあ俺にはやる事があるのか、ああ多分コレが答えなんだろうな俺はこの未来を変える為に試練を受けざるをえなかった。その為には多分教皇を殺す事なんだろう、だから俺は人類種において凶兆の勇者」


「この辺で答え合わせをしましょうか、そうです貴方はあの子を殺す者、そして過去が女神歴だったのはあの子が私の前に現れなかったからです。私は未来においてあの子の罪が深くならない様に祈っていただけです」


俺は彼女を責めた「何であんな奴を教皇にした、あいつがやった事は善行じゃないただの虐殺だ」


「あの子が私の前に現れた時は単純に人類種を守り救いたかっただけなのですよ、それが間違いだったのですがね、人類種に不老不死はまだ早かったのですよ、私は今ではF=ファム・ファタールの女それだけの権限しか持ち得ない神の抜け殻ですから、さあ答えは出ましたね貴方はどの扉を開けますか?」


「答えは出た俺は現在の扉を開けて教皇を殺す、そして未来を白紙にしてくる」


彼女の言霊は語るそれがより酷い結果になったとしてもですか?


「無論、俺は厄災者、人類種に災いを告げて世界を進める者だ」


運命神は最後にさあ進んでください我々が望む様に望まれた勇者よ、貴方の一生に祝福を、と告げて消えて行った。


残った俺は真ん中の白い扉を開けて現在に戻ってきた、その手には試練の合格の証である長さ一尺の短刀が握られていた。


コレが後世誰も説明出来ない、勇者キャスレイの短刀の逸話である。


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