表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神々と勇者達は狂乱に舞う  作者: ボロニアル
凶兆の勇者の章
15/24

生と死の循環

生きると言う事は何かを手に入れて諦める事である

「ああああああああああああああああああああああああ」

俺は試練の間に戻ってきたそうして思い出した俺は厄災級の試練に挑んだキャスなのだと、リズ、ルクス、クルト、大マルティナ、小マルティナそして大勢の友と数々の冒険者達、嫌だ、嫌だこんな大事な人達が幻なんて。


運命神は疑問に答える

「幻ではありません、貴方が見た物は貴方か選ばなかった幸福な現実、夢でも幻でもなく本物」

情報の密度が大き過ぎるせいで頭が割れるほど痛いが聞かなきゃいけない事がある。

「この世界でリズは幸せになっているのか?」


淡い希望で聞いてみたがそれは裏切られた。


「イイエ、彼女は家族ごと王国に着く前に山賊に襲われ父親は殺され、母親とリズは王国の娼館に売られ母親は狂い死に、リズは麻薬中毒になり娼婦としてありもしない借金を返す為に女を売っています」

俺は怒りのあまり落ちていた石を彼女に投げ問うた。

「そんな不幸が聞きたい訳じゃない、何か助かる方法はないのか?」


「あります過去の扉を空けそこで今度こそ一生を生きるのです」


「それじゃあ今の仲間を裏切る事になる!!他に希望は?」


「そんな都合が良い物はありません、現実を受け止めなさい」と冷酷に告げてくる


彼女は少し落ち着いて紅茶でも飲みなさいと言い、紅茶とクッキーがテーブルの上に置かれた、俺はふらふらと歩き椅子に座りクッキーを食べてその甘みに涙が出て来た。過去の人々を見捨てる為にひたすら泣いた、すまない、すまないと自分の中に杭を打ちつける様に。

人を救う事が勇者だと思っていたが違うのだろう、今も泣いて救いを求めている人々を俺は救えない。俺は俺の手が届くだけの人々だけを救うそう覚悟を固めた。


運命神Fは俺が泣き止むのを待っていてくれた、心の支えになって楽になった。


「まだ試練を続けますか?未来の扉は過去より残酷ですよ、辞めるなら今です、試練は失敗しますがキャス君のトラウマは増えません」そう優しく囁く甘い甘い誘惑の声俺はそれを引き裂く様に声を荒げる


「トラウマ上等覚悟はもう決まった例えどんな未来の世界でも俺は俺の為の人々を守る、例え世界が敵になったとしても」


クスリと微笑して運命神は俺を抱きしめ、頑張ってください貴方が勇者として勇気ある行動を応援しています、と言ってきて嬉しかった。


未来の扉の前に行き試練の為に覚悟を決めた、そして俺は未来を見に行ってきた。



残った運命神は呟くキャス君貴方の覚悟は素晴らしい物ですがそれが破れる世界はあるんですよ。


けれど貴方はそれを知っていたとしても力を得るために扉を開けると私はそう信じています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ