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彼女の理由
「ねぇ彼方」
「何」
あたしは隣に座るコイツに質問する。
「元バスケ部のエースなんだってね」
「どこで聞いた?」
少し険しくなった。
「友達が・・・」
「俺のこと、嗅ぎ回ってたの?」
「はぁ?
そんなんぢゃないし」
「ふぅん」
「何で言ってくれなかったの?」
「言うほどのこと?」
「それは・・・」
「言わなくちゃダメ?」
「・・・」
思ったこと。
か・・・カッコイイ!!
あたしから視線を逸らして遠くを見つめる表情。
まだ少しあどけなさが残る顔に、大人の雰囲気が見事にマッチング!
「何」
「へ?」
「人の顔ジロジロ見て・・・」
「あ、これは・・・ごめん」
また無言になる彼方。
「ねぇ」
「はいっ?!」
は、話しかけてきた!!
「キスしていい??」
「へ?」
ぽかんとしているあたしに、どんどん彼方の顔が迫ってくる。
「うへへへ??
な、なに?」
「恋人なんだから、キスぐらいいいでしょ」
そう言うと、彼方はあたしのファーストキスを奪った。




