新事実
「お疲れ様でしたー」
やっと終わった。
「マネージャー、明日皆で遊び行くんだけど、どお?」
「もちろん、洋介も・・・な♪」
「行く」
橘さん・・・。
金森君って聞くまで、冷めてたのに。
「真夏、どうする?」
赤茶色の髪をかきあげながら質問する、山本君。
「うーん・・・暇だし、行こっかな??」
「おー!!よくぞ言った♪」
「あ、それからさー・・・」
ニヤニヤしながら、鮎川君が耳打ちしてくる。
「真夏、フリーだよね?」
「えっ」
お、お、女の子になんちゅーこと聞くねん!!
↑(笑)
「どーなの?」
「い、いないけど・・・ぉ」
「んぢゃ、その後合コンな」
「はぁっ?!」
え?え?
「んぢゃ、明日なー」
「後で集合時間メールするから~」
あっという間に帰ってしまった。
あたしは1人、電車に乗っていた。
伊藤君・・・来るかな?
「ねぇねぇ、知ってる?」
「何が?」
「サッカー部の伊藤君、南校の子と付き合ってるらしいよっ」
「「え~っ!!」」
え?
きゃぴきゃぴした、いかにもミーハーな女の子達の声に、全ての神経を集中させた。
「し・か・もっ!
新マネの双子らしいよっ!!」
「え~あたし狙ってたのにぃ」
「アンタ、話したことなんて、数えるくらいしかないぢゃん」
きゃはははっ!
甲高い声が耳の中でこだます。
嘘・・・。
「・・・駅に到着いたしました。
お降りの方は、足元に・・・」
着いちゃった。
あたしは、いつも通りにいつもの駅で降りる。
駅から家まで、ほんの10分程度。
カラン。
ん?
足に何か当たった。
缶かな?
下を向いた瞬間、気づいた。
あたしの目から、一粒の涙が零れた。
その涙は、アスファルトに小さなシミを作った。




