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崩れ始める関係


ガチャ。

帰ってきた。


「おかえり」


今日の夕飯は、真夏の好きなグラタン。

マネージャーでも疲れるだろうし。


「・・・・」


あれ?

いつもの返事がない。


「真夏~??

 疲れたのー?」


「・・・」


慌てて玄関を覗くと、そこにはウサギみたいな目になった真夏。


「ちょっ・・・それどうしたの?」


「・・・・」


真夏は何を聞いても無言。


「何かあったの?」


「・・・てー」


「??」


「サイテーだよ、小夏」


え?


「真夏・・・?」


そっと真夏の手を握ろうとした、その時。


パチン。


高い音が聞こえた。

手が軽くヒリヒリする。


「真夏っ・・・」


「触んないでよっ」


私を見る真夏の目は、敵意を含んだ視線だった。


「ねぇ、一体何が、」


「わかってるくせに」


「え?・・・」


「もう話すことなんかない」


そう吐き捨てると、真夏は私の横を通り過ぎてしまった。


「真夏?」






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