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たとえ今、好かれなくても…  作者: 秋元智也
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第二十一話

初めはちょっとした事だった気がする。


ドラマでラブシーンを見て思った事が、


『あの女優さんいいな〜、僕もあんな風に抱きしめらえたい…

 力強く抱きしめて強引にキスされてみたい……』


と。思った事だった気がする。


「あの女優ってそんなにいいか?」

「違う、違う。そこ横だよ〜、かっこいいじゃん。」

「蛍…大丈夫か?」


それが初て見ドラマの感想だった。

それから何度か色々見てみたが、ごっつい男性がハグするの見る

ときゅんと心が踊った。


「ねーねー、ちょっとハグしてみて!」

「なんだよ、気持ち悪いだろ?……仕方ねーな」


じーっと見つめる蛍に呆れるような視線を送りながらも水戸は抱

きしめてくれた。


「うーん………やっぱりなんか違うんだよな〜………」

「悪かったな〜、蛍は男がいいのか?」

「ん?どう言う事?」

「だから女を抱きたいとかじゃなくて、男に抱かれたいのかって事」

「うーん。どうなんだろう……」


それからしばらくはクラスの男子にいきなり抱きついてみたりと色々

じゃれあってみた結果。


「たかちゃん!僕、男が好きなのかもしれない…」


そう言い出したのだった。


「あぁ、そうだろうな……で?誰かいい人見つけたのか?」

「う〜ん、あんまパッとしないんだよね〜」

「それはよかった。」

「ん?何か言った?」

「なんでもないよ、それでどうするんだ?」

「別にどうって事はないよ。運命の人を探すだけかな〜」


そう言っていたのが中学までの事だった。


高校に上がって、一緒の学校を選んだのも、蛍を心配した水戸が勝手

に選択した事だった。


このまま誰も見つからなければいいのに…。

そしたらずっと友情で済ませれるのに……。


一条を好きになってからの月島の行動は結構大胆だった気がする。


「今日、告白してこようと思う!」

「はいはい………はぁ?」

「うん、だって、一条先輩ってすっごくモテるじゃん?来るもの拒まず

 だし?もしかしたら付き合えるかも?」

「いやいや、無理だろ?だってあの人は………」


ゲイじゃないだろ…。


最初は嬉しそうに付き合えた事を自慢して来た。

でも、途中から女子を優先する事に、疑念を持ち出した。


そしてこの前、やっと別れたのだ。

が、それと同時に変な後輩と付き合い出したと言うのだった。


「蛍、お前騙されてねーか?」

「そんな事ないもん!お試しで付き合うだけだもん」

「でも…それってさ………」

「大丈夫!僕も男だし、嫌なら逃げるし。それにすっごく面白いんだよ」

「ふーん、面食いの間違いじゃね?」


一条も顔だけはよかったが、次の後輩も顔だけは芸能人顔負けだったか

らだ。



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