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たとえ今、好かれなくても…  作者: 秋元智也
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一条side

一条side


窓から飛び出して逃げたあの日からずっと落ち着かなかった。

嫌がるのを無理矢理しようとした。


確かにあのまま誰も来なかったらホモになっていたかもしれない。

隣にいる女子の身体を撫でながら考える。

あの時、確かに不覚にも男を抱きたいと思ってしまっていた。


最近ずっと跡を付けていた時から、どうにも変な衝動が抑えられ

なくなって来ていた。


「あいつ、どうしてんのかな…」


「響?どうしたの?」

「ん?なんでもねーよ」


名前もなんだったかあまり覚えていない。

まぁ〜どうせ数回に相手だろう。

楽しんだ者が人生を謳歌するのだ。

その考えは決して間違っていないと思う。


だが、問題は他にあったかもしれない。


「響、今日た萎えてるね〜?いつもこんななの?」

「あれ?そんな訳ねーだろ?俺、結構絶倫だぜ?」


そう言いながら自身を嬲るがふにふにのままだった。

あれ?どうした、俺……。


あの時の泣き顔で勃っただろ?


ムクッ元気になり出したのを見て、不安がよぎった。

あれ?あれれ?

彼女の身体の柔らかさを堪能しながら床に押し倒すと、自然と月島

を思い出していた。


必死に抗おうとする姿に胸が高鳴る。

ギンギンになった自身を奥に突き入れる。


今抱いているのは…一体誰だ?


考えたくない。

だって、女性の身体を見ながら、あの月島を思い出しているなんて。

これではまったく逆ではないか?


自分は男は嫌だと拒んだはずなのに…。


「おいおい、嘘だろ……」

「えーまだ元気じゃん。もう一回行く?」

「いや、もういいわ……今日は帰る」

「ひびき?ちょっとぉ〜、なんなのよっ!」


後ろから女の声がする。

振り返らない一条に苛立っている様子だった。


2年の教室を覗くが月島の姿はない。


「チッ…」


舌打ちをすると、帰ろうとして足を止めた。


「蛍先輩いますか?」

「今日は体調悪くて休みだよ。それに君に聞きたい事があったんだ、

 少しいいかな?」


教室に来ていたのは1年の楠木祐介。顔がいいと噂の王子様だった。


もう一人は月島とよく一緒にいる友人だ。

何やら親密そうな顔で話をしていた。

教室ではできない話、なら何か重要な事なのだろうか?


こっそりと眺めると一緒に教室を出て行った。


「聞きたい事があったんだよ。楠木くんって言ったよな、昨日蛍何を

 したんだ?いや、どこまでやったと聞くべきかな?」

「嫌ですね〜、どこまでってホテルまで行って何もしないとでも?」

「…無理させたせいだとでも?」

「ふぅ〜、冗談ですよ。何もしてないですよ。いきなり倒れた相手に

 手を出せる訳ないでしょ?」

「………」

「先輩、どうしたんですか?眠れてないんですか?」

「あぁ、そうらしいな。精神的なことらしい。その原因がお前なんじ

 ゃないかと思ってるんだよ。一条先輩の件。お前が仕組んだものだ

 ろう?」


「なっ、なにを!?」


一条は今の言葉に前のめりになったのだった。

たまたま見かけて連れ込んだつもりが、実は計画的にだったというの

だろうか…。

だったらいいタイミングで邪魔に入ったのも頷ける。


「あの野郎……」


拳を握りしめると聞き耳を立てたのだった。



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