一条side
一条side
3年になって尻軽な女にはだいぶんと慣れて来た。
尻軽女は誘えば簡単に家に行けるし、ヤるのも簡単だった。
身の固い女を口説き落とすよりは至って簡単だ。
最近まさかの男から告白された。
それもどう見ても男の俺に告白するとは…たしかに顔はいいし、
あそこも自信がある。
だが、それでも俺は男を抱く気はない!
即行断ろうとしたが、一歩とどめた。
顔は悪くないし、身長も低い。
一回試してからでも悪くないか?
体格的には簡単に押し倒せそうと考えると付き合うと言う形で
確保したのだった。
昼のパシリにはもってこいで、なんの文句も言わず、使いやす
い駒ができたのだった。
だが、それも最初のうちだけで毎回帰りに待っているようにな
ったのだった。
「また居るよ…あいつマジでなんなんだ?昼に相手してやって
るじゃん」
「響それ酷いんじゃない?昼ってパシリにさせてるだけじゃな
いの?」
「それでも本人が楽しそいだしいいだろ?」
「可哀想だよ〜いっそキスでもしてあげたら?」
「嫌だよ〜、男とキスするなんて無理だろ?気持ち悪い」
「あははっ、彼、可哀想〜。こんなクズを好きになるなんてね」
「それをお前が言うのか?」
「だって〜、私は気持ちよければ誰だっていいし〜」
「お前もクズじゃん?」
結局同じような性格だからこうやって一緒に居られるのだろう。
そして、あの日自分たちの会話を聞いてから月島の態度がおかし
くなったのだった。
「昨日言ってくれたよね?今日は一緒に帰るって…」
「そんな事言ったっけ?」
「知らな〜い、私聞いてないし〜」
「だってよ!また今度な!」
「僕と付き合ってくれるって言ったじゃないですか!彼氏だって」
「おいっ!ちょっとこっちこい!」
これ以上騒がれると困るのでいつもの空き教室へと向かった。
無理矢理引っ張って行くとドアを乱暴に閉めた。
「お前、なんであんな事言ってんだよ!ふざけんなよ?」
「ふざけてなんてないです。僕は本気で一条先輩の事を…」
「知らねーよ!いつも付き合ってやってるだろ?昼買ってくるよう
に言ってやってるし、わざわざ話してやってるだろ?これ以上何
をしろってんだよ?」
「僕は……一緒に帰りたいです。デートや、抱きしめられたりした
いんです!」
「はぁ?お前なぁ〜男同士でそんな事できるかよ!少しは考えろっ
て、な?」
「でもっ…それじゃ……僕はなんの為に付き合ってるのか……」
今にも泣きそうな顔で言うと、後ろから話が長いと女子が入って来た。
「ねぇ〜もう話は終わった?」
「ちょっと待ってろって…すぐに終わるから」
「響もはっきり言ってやればいいじゃん。良いパシリ君にしてるだけ
で別に付き合うつもりもないって…それに行ってたじゃん?男を抱
く趣味はないって。」
「当たり前だろ?男を抱くとかマジで無理。汚ねーだろ?それにキス
とか無理すじだろ?」
確かに昼に言った言葉だが、まだ利用価値はある。ここで手放すのは
勿体無い気もするが…。
少し飽きても来ていたのも事実だった。
「なら……どうして、あんな返事をしたんですか………酷いです」
「別にいいだろ?嬉しかっただろ?少しでも夢見れたんだからいいだ
ろ?」
「悪い男だね〜。もういけそう?」
「あぁ、行こうか」
泣き崩れる姿を見てもなんとも思わなかった。
どうせ好きなら明日にでも、また昼に来るだろう。
どーせ泣いていたって、嘘泣きだろ?
女のよく使う手だったから何も、気にも止めることはなかったのだった。




