第三街のとある図書館
投稿が遅くなってしまいごめんなさい!ようやく第二章がスタートです。
帝国歴1208年7月。例年と比べ長雨が続いていたここグラニースタでも昨日から雨も上がり、いよいよ夏本番が近づいてきている。
日々太陽が出ている時間が長くなり、人々も遅い時間まで活動するようになっていた。
そして今、日は大分傾き、帝都を囲む城壁の長い影がまさに街を包みつつあった。
そのグラニースタの第三街にある帝国士官学校図書館の窓にも西日の残光が室内の奥深くまで差し込んでいた。
そして差し込んだ日が照らす大きな机には一人の学生の姿が。
「……よし、ここまでにしておくかな」
そう呟いた学生は手にした大きな本を閉じ、書棚へと足を運んだ。
本を所定の位置に戻し、さあ帰るかと荷物をまとめ玄関へと向かう学生。
そこで一人の初老の男性とばったりと出くわした。
男性は立派なあごひげを蓄え、その肩には中将を示す肩章が留められていた。
即座に居住まいを正し、敬礼する学生。
学生に気付いた中将は敬礼を返すと鷹揚に学生へと話しかけた。
「なに、そう肩張らなくともよい。所属はどこだね?」
「はっ、第三学年、第4組のフロマージュ・ウォーカーであります」
そう、この学生こそ五年前のあの日、軍門を叩いたウォーカーだったのである。
「そうか、君だったか。 その勲章をもらったのは」
ウォーカーの胸に目を落とす中将。
その胸には銀色の鷲と剣があしらわれた鈍く光る勲章がかけられていた。
「騎士銀鷲章」として知られるその勲章は優れた軍功を果たした者に送られる勲章であり、類まれなる勇猛さを持つ者として周囲から尊敬を集めるものであった。
「はっ、そうであります学校長」
「何、閉館近くまで図書館で学問に励むというのは感心な事だ。気を着けて帰りなさい」
「はっ、失礼します」
再び敬礼をしてその場を立ち去るウォーカー。
その背中には確かに学校長の視線を感じていた。
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