第一章 第三話 理科室
更新サボった(・・;)
二十六番、と…書かれた。二十六、二十六…あ、アヤメの出席番号じゃん!アヤメの隣ってこと…?あーマジで良かった…理科の授業のたびに息苦しい思いはしてくないしな。
隣がアヤメならあとはどうでもいい。班は男女二人ずつだし、女子の枠は私とアヤメでもう埋まってるから、御子柴…さんのような厄介な人が入ってくることもない。私の耳に、コツコツと手際よく書かれる黒板とチョーク同士が擦れる音だけが響いた。
班決めが終わり、先生の合図で各々が移動を始めた。私とアヤメは元から同じ机に座っていたから、あとは一緒に理科室の後ろへ移動するだけだ。
「アヤメ、行こっか!」
そう言うと、アヤメはニコッと笑みを浮かべる。
「うん!あと、班が一緒になれて良かったね!!」
眩しい空にもとで花開いた向日葵のように、アヤメはパッと明るい笑顔を浮かべた。私が一方的に喜んでるだけ…そう思ってた。でもアヤメも喜んでくれてるみたい。私も喜んで、嬉しいと思っていいんだ。
「うん!よろしくね!」
「うん!」
そう喋りながら、窓側の隣同士の席に二人でついた。アヤメが教卓側、私がその反対側だ。
あと二人の男子は誰だろう。なんて思っていると、私の前に私と同じベージュ色のセーターを着た誰かが座った。誰だろう……?と思いながら顔を上げると、そこにいたのはあの花撫くんだった。私と目を合わせないようにしているように見える。
その隣には、昴くんがちょうど今座った。私の隣に座っているアヤメは、昴くんと目を合わせられず固まって何もない机をじっと見ていた。なんだか気まずいなぁ…昴くんは周りをキョロキョロしているし。
先生が色々と説明をした後、実験は始まった。
実験が始まったけれど、私は実験用具運びの役割分担で一人余ったので、無意識に顔を後ろの空の方へ向けた。
綺麗な青空に、金剛石のように眩しく輝く太陽。
外を見ればいつでも私を待っている空けど、私にとって空は遠すぎた。私がいつの日か天国に行った時、私は神様から真っ白な翼を授かるんだ。その翼で、あの空を飛び回りたい。
でも、その前に神様から授かった生を全うしなければ。何十年先になるのだろうか。ずっと生きていたいわけではないけれど、神様が造られたこの世界もこの上なく美しいのだから、絶対に早死にしたくはない。
だけれど、神の国、天国はどれぐらい美しいのだろうか。想像もつかない。神は自らの愛を分かちあうために私たちを造られたという。それなら、天国は神の愛で溢れているのだろうか。それなら、天国は死者の国ではなく愛の国といえる。うーん、でもどうなんだろう…
私が死んは神様に翼を授かっ後、私は天使様とお話をする。地球をどう見守っているのか、人間についてどう思っているとか、たくさん聞きたい…
「おーい、まぁた空見てるの?」
「うわぁ!びっくりした…」
アヤメが、左手に二本の試験管、右手に木でできた試験管立てを持って話しかけてきた。左手の人差し指、中指、薬指に試験管を挟んでいた。
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