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沈んだ船の後継者  作者: ライブイ
1章 目覚めの島
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一章キャラクター紹介

次章でも登場する主要キャラクターの紹介です。

・アレット

 現在八歳の人族。前世で過ごした地球の記憶を持つ。故郷が沈み漂流した時の衝撃と他いくつかの要因で前世の記憶が蘇る。

 青い髪に青い瞳、色素が溶けた様な肌色という容姿。先祖の人魚族の血が色濃く出ているため、首や手首に鱗が退化したようなあり、美しい声をしている。意識すれば水中でも鰓呼吸で生存できる。


 人魚の血の影響で平均的な人族よりは能力値が高い。生まれつき【水の祝福】というユニークスキルを持つため、水に関すること全般に補正がかかる。そのため頻繁に船から降りて海で戦う自警団に興味を持ち、そのまま(子供なので)仮入団。弓術の才能を開花させ子供離れした戦闘能力を発揮。ゆくゆくは団長にと望まれていた。

 

 戦闘以外では(人魚の血の影響か)声が綺麗だと褒められ歌唱を学ぶようになった。趣味や遊びのはずが、周囲に披露しているうちに皆を鼓舞する力として認められ熱が入りそのまま上達。


 船では役職に関係なく全員が錬金術を学ぶ。

 錬金術は術式を刻む方法と、自分が使える魔術を定着させる方法の二通りのやり方がある。ユニークスキルの関係上、水属性魔術を学び、定着させる方法を選んだ。


 漂流後は船で信仰していた神から加護を与えられた。なぜ自分がと考えたが、船では「人には人の、神には神の理由がある」と説かれていたため、結論は出さないことにした。


 子供は無邪気で活発な生き物という一般的なイメージ通りの少年。故郷では戦士、正確には自警団のような役職の人たちに育てられたため、いつも笑顔で周囲を元気づけ守り導くのだ。という考え方をしている。


 基本的には変化していないが、前世の記憶、すなわち一度死んだ記憶が蘇った影響で、やや特殊な死生観を持つようになった。


 将来の夢は消滅した故郷の復興。長い道のりだが人魚の血の影響で500年近く生きるため、頑張ればできるだろうと楽観的に考えている。


・―――

 アレットの前世。人格は消えており、記憶だけが蘇った。


 尊敬できる両親のもとに生まれ、真っ当に育ち、出来る限りの善行を行い、人に誇れないことはしない。結婚し子を残し、最後は子や孫に看取られて昇天する。普通の善人であり、歴史に残る偉業も悪行もしない、普通の人間。


 しかし、思考だけが異常だった。

 幼少期に祖父から教わった知恵と、青年期に学んだ学問で異なっていたのである。調べてみると祖父が馬鹿なのではなく、昔と今とでは技術の違いから判明している事実の量が異なり、教科書に載るような真実と認定される事柄が違うのだと分かった。


 彼は考えた。昔の事実と今の事実が異なるならば、未来の事実もまた異なる。ならば現在学んでいることは偽りであり意味のないことであると。仏教の無為自然という単語も間違った解釈で覚えた。

 

 十歳の誕生日。老成した賢者、もしくは頭の固いクソジジイの誕生である。


 異常な思考を持つが、常識は知っている。自分の現在の考えは絶対に間違っていないという狂った前提を持つが、いつか新しい知識を得た時は、考えを修正する必要なこともある。愚かだと思い込んだ他人も、自分にはない特技がある。他者を尊重してこそ人間である。


 そうして異常なりに生き、異常なまま死んだ。


 異世界に召喚されることも、死後に神にスカウトされることもない。そういう意味では普通の人間である。


・ソフィア

 現在八歳。街から街へ移動し商売をするキャラバンで生まれたが、奴隷狩りにあい紆余曲折の末にある国の暗部に売り渡された少女。

五歳まではスパイや工作員を育成する部署で育てられたが、戦争が起こることになったため戦闘員が必要になり、戦闘の才能がずば抜けていたため戦闘員育成の部署に異動したが、その直後に暗部が壊滅した。


 その後は同じ施設にいたモアナと行動する。


 白い肌に金髪碧眼の容姿。耳の大きさは人種と同じだが、先が尖っているため長く見える。

 基本的に前向きで素で明るい。表情もコロコロ変わり感情を隠すことは無い。村娘という表現が何よりも似合う性格。


 しかし育った環境の影響で素の自分とは別に俯瞰して周囲を把握する癖と、殺すべき時はためらわない冷酷さを持つ。


 風と炎の属性に適性があり、優れた魔術の使い手。正確には魔術以外にできることがない。


 他人とは一線を引いて接するが、モアナは例外。モアナは運命共同体、もしくは自分の片割れと認識している。

 アレットは境遇こそ違うが協力し合える相手と考えている。


・モアナ

 現在八歳。ある国の暗部で育てられた猫系獣人種の少女。獣人種は人族よりも戦闘能力に優れているため、暗部では戦闘員育成の部署で育てられた。知識や教養を学ぶ前に暗部が壊滅し、その後も学ぶ余裕はない逃亡生活をしていたため、精神的に赤子同然。


 猫系獣人種の両親から生まれたハーフ。褐色の人種を基に猫耳と猫のしっぽを着けたような容姿。

 意識しなければ表情を変えられず声も平坦。瞳に光がなく自我も気配も薄い、乱暴された少女の様。そのため余程慣れなければ遠目には生きているかも判別できない。


 基本的に何も考えていないようで、実際に何も考えていない。

 自分が生きているという実感がなく、それを問題だとも思わず自分の命に関心がない。そもそも人の顔と名前を区別しない。


 組織が壊滅したときに死ぬつもりだったが、絶対に死にたいという意思もなかったためソフィアに生かされた。そのため例外的にソフィアだけは分かる。


 猫系獣人種の特徴を生かして、俊敏な動きで敵を殺す暗殺術の様な格闘術の使い手。

 魔力に属性を持たせずの術にする無属性魔術で身体能力を向上させ戦うスタイル。


 自分、ソフィア、それ以外で世界を認識していたため、アレットというは突然現れた異物に混乱した。現在は仲良くできそうな他人だと思っている。



次週は投稿なし。プロット練り直します。

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