あんなに変だと思っていたが、もうみんなは慣れた、慣れた
どんな事でも慣れるんだなぁ。
一時間目の国語にムラサキミニスカートお化粧馬場教師が来たときには、もうすでに【あれは産まれたときから気色悪かった】んだよね的に、誰も変だと思ってない反応だ。
教科書読みの宿題が出たが、平穏に授業は終わった。
「いいかな」
コマッちゃんがメファシェハの耳元で声かけた。
「なんだ」
「……Onogur・Anna……」
は?オノ何ナー?
コマッちゃん、ぼそぼそ言うからわからんぞ。
コマッちゃんは、なんつったんさよ、メファシェハ?
「太賀氏は、まだ知らんでも良い」
「護らせてくれますね」
「それは、小松崎の言葉か?フラウロスの言葉か?」
「お好きなように」
「勝手にしなさい。私はな婆様だ。太賀氏、次は世界史だったな」
不自然に話を変えたなメファシェハ。
まあ、いいか。
今世界史は戦後やってるから、メファシェハに混乱は地名くらいしかない。
そもそも戦後だって、メファシェハのいた時代より、かなり未来だから全然知らないから。
「花文ちゃん、一緒に行こう」
「うん、今行くね」
班の女子にどっか誘われてメファシェハ教室から出てったぞ。
「メファシェハ行っちゃったな」
「あれは御花摘みだな」
コマッちゃんがコマッちゃんの口調だ。
何でも知ってるコマッちゃんに何でも知ってるフラウロスだと、どっちがどっちか、わからんくなる。
前はフラウロスは分からん言葉だったが、今は日本語バリバリだから。
笑い上戸のハッシーと、いつもの不機嫌なアンドラスだと、すぐにわかるのに。
「花咲いてたっけ?あ、水仙咲いてたな。梅もか」
「それは言わない方がいいから、黙っとけ」
「はいはい」
お、戻って来たよ。
世界史の先生が一緒かい。
さぁ、授業だ授業だ。




