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裏切り

PV10000突破しました。


皆様、読んでいただきありがとうございます!

「ブラッド!!こちらは終わったぞ!!」


ブラッドは夜刀神(ヤトノカミ)の攻撃を躱しながらも返事をする。


「ああ。白狼(はくろう)君。ご苦労様でした」



(…?)


こいつら何を言っているんだ?


白狼は王宮騎士団の隊長なんじゃなかったのか?


終わったって何がだ?


俺はジャスパーに甦生呪文をかける。


少しずつ回復してきたジャスパーは言葉を発すれるようになってきたようだ。


「…ぐぅ…すまねぇ。白狼のヤツ。あんなに強かったとは…ゲホッ」


「一緒に向かったシドはどうした!?」


「王女の盾に…」



王女の盾?終わったって事は…王女を…?


先程迄戦っていたらであろうジャスパーの存在なと、忘れたかのように白狼は声を放つ。


「ブラッド!!手を貸そうか?」


「いや。結構です。それよりそろそろ、撤退しましょうか。目的は果たしましたし。」


「そうか」と呟くと白狼はワイバーン背にしがみつき撤退していった。



「さてと。撤退する前に、こちらもそろそろ決着を付けねばなりませんね。」


ブラッドはレイピアを構え直す。


《グワオオオオ!!》


夜刀神が咆哮を上げながらブラッドに飛び掛かっていった!!


「ブラッド!!目を覚ましてくれよ!!誰かに騙されてるんだろう!!」


「…騙されているかどうですか?騙されていようが騙されていまいが私の見える光景が私の正義なのです。」



ブラッドは夜刀神の攻撃を掻い潜り一気にロンベールに近づいてきた。


「では、そろそろ終わりにしましょう」


避けられないと思ったロンベールは目を閉じて覚悟を決める。


「バカ!!ロンベール!!逃げろ!!」



《キィン!!》


直線的に迫るブラッドのレイピアを剣で捌く者がいた。


「てめぇ!!本気で友達に剣向けやがったな!!」


「…これはまた懐かしい顔が見れましたね」


ガーネットだ!!


あのブラッドの剣を捌けるとは…やはり鍛冶屋職人以外の顔を持っていたのであろうか?


ガーネットとブラッドは対峙する。


攻撃を躱された夜刀神も振り向いてブラッドの背中を窺っているようだ。


「さて…これはさすがに分が悪い。どう逃げましょうか?可愛いヘルもやられてしまったようですし」


俺の方を一瞥するがヘルは地中に沈み失神しているようだ。



《キィン!!キィン!!》


《ガウゥゥウ!!》


ミントの剣とフェンリルの牙のぶつかり合いが聞こえてくる。


早さと早さのぶつかり合い。


ミントの速度についてこれるヤツは初めて見た。



「加勢するぞ!!」


俺が近づくとフェンリルは後ろに飛び、距離を取る。


2対1は分が悪いと思っているのだろうか。



相手が怯んでいるならば、ここは一気に決めるチャンスだろう。


《グウウウウ…》


唸り声を出し威嚇はかけてくる。


正直俺一人でフェンリルは抑えられなとは思うがミントのサポートならできる。


俺達が再び間合いを詰めようとすると空から別の唸り声が近づいてきた。


ワイバーンの群れだ!!


閲覧席を護っていた騎士団はどうしたのだろうか?


ワイバーンと戦う騎士団は目に入ったが、指揮官を失った部隊は統率が取れておらず、混乱しバラバラに戦っている。



「ワイバーン!!そいつら二人を抑えなさい!!」


ブラッドが珍しく怒声に近い大声を出した。


クレバーに思えたブラッドだが、フェンリルという仲間を失うのを嫌ったのか?



俺は振り返り、ワイバーンの群れがミントに近づかないように空に向かい鞭を振るう。


《ガオオォ!!ガオオォォォォ!!》


1匹2匹ならなんとかなるが10匹近くが一斉に近づいてくるのだ。


俺は鞭を振るい近づかせないだけで必死になる。



「さぁ。それでは私もそろそろ撤退させていただきますよ!!クラック!!」


ブラッドは足でトンッ大地を強く踏みしめた。


それに動きに気付いたガーネットは大声で叫んだ!!


「みんな!!気を付けろ!!」


大地がグラグラと揺れひび割れを起こしていく!!



「ミント!!まずいぞ!!」


こちらが怯んだ隙を見逃さなかったフェンリルは一足飛びで俺とミントを躱し、ヘルの元に向かう。


一瞬でヘルの元に辿り着いたフェンリルは気絶したヘルをくわえて観客席まで一気に飛び上がった。


フェンリルは、こちらを一瞥したように見えたのだが、そのまま走り去っていく。


(…逃げられたか)


再びブラッドに視線を送ったが、既に逃げ去った後である。


もしかしたらブラッドはフェンリルとヘルの二人を助け出すチャンスを伺ってたのか?


いや…考えすぎなのか。


しかしまだやらねばならぬ事がある。


このワイバーンの群れをどうにかせねばならない。


地上対空中ではなかなかに分が悪い。


それに気付いたかロンベールは夜刀神に指示を出し、こちらに注意を促す。


「ワイバーンを会場中央に落としますので、皆様は会場の影に隠れてください!!」


そう言うが早いか夜刀神は上空高く飛び上がる。


夜刀神は翼を強く羽ばたかせた。


《ダウンバースト!!》


上空に飛んでいたワイバーンは勢い良く地面に叩きつけられていく。


地上に落ちてきたワイバーンを仕留めるつもりだったが、その必要はなさそうである。


なさそうであるのだが…「ロンベール!!やりすぎだ!!もうやめろ!!」


風圧で闘技場の壁がひび割れ始めている。


それに気付いたロンベールは慌てて夜刀神に指示を出し…そして戦いを終えた。

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