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魔法っていいな

読んでいただき感謝感謝です。


いつもありがとうございます

やれやれ


昨日は森でひどい目にあった


しかし火や水属性の召喚魔法か


いい物を見た


せっかく異世界にいるのだから俺も属性魔法を使ってみたい…とは願っているのだが…


なかなか覚えてくれないなぁ


俺はエア魔法を繰り返す


(…やっぱり出ないか)



「何をやっているのだ?」


(見られた!!!!)


「な…なんでもないよ」


うわー俺、顔真っ赤だ。


ビクッとしちゃったし、なによりエア魔法見られてた



「…そ。それよりガーネットの家はこっちかな?」


「そうだな」


俺達は地図を見ながらガーネットの住居を目指している



まぁいつものメンバーだ。


ミスリルの原石を名工ガーネットに納品するだけの簡単なお仕事である。


「あの家じゃないの?」


ミネヴァがレンガ作りの家を指差す


俺は地図と見比べ確認するが、あの家で間違いないだろう


トンカントンカン何かを叩く音が聞こえてくるし



俺たちは玄関を叩くが返事がない。


ただの扉のようだ。


いや。扉なのはわかっている。


裏の小屋から煙が上がっているからそちらで作業でもしているのであろうか?


俺たちは裏へ回る


そこには一心不乱に金属を鍛えるガーネットの姿があった。



「…お。凛々しいな」


素直な感想が口をつく。


そこにはいつも見る気の良いオッサンの姿でなく名工ガーネットの姿があった


俺達の視線に気付き、ガーネットは顔を上げたが俺は手で合図を送る


《そのままで。俺達は外にいるから》


ガーネットは金槌を持った右手をひょいっと挙げ、煤の付いた顔でニカッと笑ったからちゃんと通じたのだろう



俺達は外に出て、岩を椅子代わりに腰かける



今日はミスリル原石を届けるついでに、俺とミネヴァに合う武器の相談をしようとオーク村から早めに出てきたので時間はたっぷりある


オークの時は筋力があったから、どんな武器でも使いこなせたかもしれないが、今は非力なエルフちゃんである


あまり重い武器では扱えないであろうし。


ミネヴァは俺に比べてさらに非力だ


そういった面も考えるとやはりどんな武器が良いか相談は必要になるであろう。


あれだけ強力な水魔法が使えたら武器は必要ないだろうけど、魔力が尽きた時は必要になるかもしれない。


まぁ護身用の意味合いが強くなると思うが。


当のミネヴァは湖での戦いに関しては覚えていないと言っていた


しかし、あれだけの魔法を忘れました。はいそうですかというのはあまりにも勿体無い。


仮面の男がいつ襲ってくるかわからない今の現状では戦力が増えるのは喜ばしい事だし、ある程度、我が身は守れるようになっていないと危険である。


寝起きを供にすれば別だが…


いやいや。落ち着いていこう


ドンマイ俺。



今朝、村外れで昨日の魔法をミネヴァに発動してもらったら、水の(ウォーターウォール)はしっかり発動したのだ。


自転車の乗り方と同じで1度覚えたら2度目もできる。


いわゆるマッスルメモリーというものであろう。



水天使サキエルも試してもらおうと思ったのだが、それはミントに止められた。


上位魔法過ぎて村の近くでは危険だという判断らしい


確かにミントがいたから抑える事が出来たけど、対抗策もなかったら二人供死ぬぞと言ってたし、かなり危険な魔法なのだろうか?


しかしミントもミネヴァも羨ましすぎる



異世界に来たら火や水を扱ってみるのが男のロマンではないか。


ミネヴァがあれだけ強化されたのならば、俺も湖水を飲めば良かったんじゃないか?


…いや。


あれは蘇生呪文が使える俺がいたからこそミントも思いっきりやれたのだろう


それに…「助けるのは無理だジェード!!」なんて言われ、俺との想い出を頭に描きながら、涙ながらに上位火魔法ウリエルをぶっ放されたら俺は消し炭になってしまう。


近くでその戦いを見れば見るほど、ミントの強さがわかる


一度だけとはいえ、よく俺が勝てたものだ。


しかしチート能力を授かった割りに俺あんまり強くないな



仮面の男には負けたし、ミントには修行で勝てないし、ミネヴァのあの魔法だって、俺は結局手が出せなかった。


俺も強くなりたいな…なんて考えていた俺に声がかかる


「おーい。旦那!!待たせちまったな」


そこには煤だらけになったガーネットが立っていた


「入んな。お茶でも入れるぜ」


いつも通り気の良い笑顔を浮かべたガーネットに続いて俺達は家に入る


「紫雨の森は大変だっただろ?」


その言葉を皮切りに俺はミスリル原石を渡しながら森での土産話を聞かせる。


ゴブリンを一撃で気絶させたミントの活躍


そしてワイバーンの話をした時にガーネットが口を挟んだ


「ちょっと待て。ワイバーンがいたのか?」


ガーネットは怪訝な顔をしている


話を聞いてみると、今まで紫雨の森でワイバーンの存在は聞いたことがなかったらしい。


森の深部は知らないが、俺たちが石を取りに行った湖付近では出るはずのない強力な魔獣なのだそうだ。


旦那達はよく無事だったなと驚いていたが、無事どころか食べようとしてたし…


「こりゃ…これから傭兵に原石採取頼んでも厳しいかな」


ガーネットは顔を曇らせた


「まあ気が向いたら俺達がまた行ってやるさ」


正直言って、もう近寄りたくはない場所だが、あの湖の水さえ飲まなければ大丈夫であろう。


それに今から「タダで」武器を作ってもらうのだ。


お互い良い関係を保ちたい



それと今日はガーネットに武器を見立ててもらわなくてはならない。


忘れないうちに話をする


「俺とミネヴァにはどういった武器が良いだろう?」


「俺は作る専門だからなぁ…。勇者さんはどう思う?」


「うむ。ジェードはレイピアでミネヴァはダガーが良いのではないか?」


「うん。俺も同じ意見だ。それならいいのがある」


ガーネットは立ち上がり倉庫に走っていく。


扉が閉まったのを確認し、俺はミント話しかける


「よりによってレイピアかよ。仮面の男がレイピアだっただろう?」


俺の体を2度も貫いた仮面の男の武器がレイピアであった。


なんとなくだが嫌悪感はある


「よいではないか?敵を知る良い機会だ。レイピアで何が出来て何が出来ないか学べば良かろう?」


ニヤリと笑うミント


その顔を見て俺も考えを改める


それもそうだ。



それにどの道、エルフの体では選択肢は少ない


ミントが軽量剣を選んだ理由はそこにもあるのだろう



「旦那!!お待たせ!!」


ガーネットが帰ってきた為、仮面の男の話は中止する。


あれ?俺が持ってきたミスリル原石で剣を作るって話じゃなかったかな?


「え?今からレイピアとダガーを作るとなると1ヶ月はかかりますぜ?」


「え?マジで?」



鉱石からミスリルを取りだし、鍛え上げていくとなるとそれくらいかかってしまうのだとか。


そうか。そりゃそうだ。


その作業をガーネットは一人でやっているのだから。


俺はガーネットの持つレイピアを手に取る


美しく輝く銀色の刀身


鍔には銀の細工が施されており、俺は一目で気に入ってしまった


うん


束の手触りも手に馴染むし、重さも問題なく振れる


少し軽いかなとも思うが、緊張感の付きまとう戦闘中ではこれくらいがちょうど良いのだろう。


ミネヴァもダガーを気に入ったようだ。


既にダガーへ水の魔力を流し込んでいる



ミネヴァは何気に天才肌である


「旦那!!どうですかい?」


「ありがとう。とても良いよ」


俺はガーネットに礼を述べる



そして俺のステータスウィンドウが光った



俺は恐る恐るウィンドウを開く



…来い!…来い!!


キター!!!!


ついに覚えました


特技、(いかずち)



喜びを爆発させる俺!!


握手を求められ意味もわからず握手に応じるガーネット



そして俺の半狂乱っぷりにドン引きの美女二人



ついに異世界に来て憧れの属性魔法を手に入れてしまったのでした

主役があまりに弱いので雷魔法を覚えてもらいました。



御意見御感想ありましたらよろしくお願いいたします

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