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修行だぞ

ブックマークありがとうございます


やる気が出ます


御意見御感想ありましたらよろしくお願いいたします

俺は今、勇者と対峙している


《…やべえ。ミントってこんなに強かったのか…》


俺の手には新たに手に入れた武器。


ガーネットの鞭が握られている

この鞭は凄い


魔力を込めると勢いよく伸び、最長50メートルは伸ばせる。


攻撃力は…期待していたよりも低かった。


当たり前か。


岩をも砕く破壊力だとしたら、ロンベールは牛に使えないもんな



「集中出来てないようだな」


首筋にヒヤリとした感触がする


ミントだ。


これが実戦なら、俺はもう六度死んでいるだろう


休憩にしようというミントの言葉で俺は鞭を下ろす



「どうした?ハイオークの方が強かったぞ」



そう


ハイオークの時はミントを圧倒できたのに今はまったく通用しない。



理由はわかっている


ロンベールの鞭は伸縮自在だから普通の鞭より攻撃範囲は広いのだが、ミントのように動きが早い者が懐に入ってくると対応ができなくなる


それに攻撃が軽すぎるのだ。


ミント曰く「鎧を着ている者には通用しないよ」と。


確かに。


ミントは俺の鞭を躱すだけでなく、手甲で受けながらも間合いを詰めてくるのだ。


手の打ちようがない。

俺は岩を椅子がわりに座り深くため息をついた



その溜め息が聞こえたのか、ミントが口を開く


「仕方ない。僕に教えてもらいたいか?」



なんて優しいんだ!!さすが弱い者の味方勇者様である!!


見上げた俺の目に写るミントの顔は…ドヤ顔であった


(ミントってSなのか?)


しかし気分を害してしまっては仕方ない


俺はミントを師と仰ぎ、トウモロコシをご馳走する約束をしたのである。


ミントの説明によるとこうだ。


俺はただ漠然と鞭に魔力を込めてるだけ。


いわゆる垂れ流し状態らしい


イメージを加えながら武器に魔力を流していくのがコツという事だ。


「今の使い方では、ただの伸びる鞭ではないか。ロンベールの作った武器は使い手のアイデア次第だぞ」


そうか。


伸ばしてダメなら縮めてみよう。


俺はイメージを込めて魔力を鞭に注ぐ


(よし…)



できた。


鞭を縮めて棒状にしてみる。


あとは強度である。


「ミント。打ち込んでみてくれ」


数合打ち込んでもらい強度を確認する


バッチリだと思ったが…


「防御としては使えるかもしれぬが、それならば剣を持った方が早い。刃がない刀では怖くないぞ」


確かに。


良いアイデアだと思ったんだけどな。


まさかトウモロコシを鞭の先端につけるわけにも…


そう。今朝、トウモロコシを洒落で装備したら攻撃力が10上がったのだ



(…待てよ?)


先端に…か。


そう。今までは闇雲に魔力を込めたのだが、鞭の先端に魔力を込める。


イメージはチョウチンアンコウの頭にぶら下がる提灯の部分だ。


(できた…)


試しに打ち据えてみる


パァンッ!!


「やった!!岩にヒビが入った」


ミントは驚きとまどっている!!


「ま…まぁ師匠が良いからだな!それより…属性魔法を使わないのか?鞭なら雷系と相性が良いと思うけど?」


「え?」


「え?」


「俺、属性別魔法使えないけど?」


「はぁ?蘇生魔法が使えるのに属性別魔法使えないのか?火・水・雷は基礎魔法だろう」



…やっぱりか


俺もおかしいと思った。


回復魔法は使えないのにいきなり蘇生魔法が使えるとか、順序がね


蘇生魔法は回復魔法と兼用できるから問題ないけど、たぶん回復魔法の最上位が蘇生魔法なんだろう



ミントが呆れた顔をしているが仕方ない


俺だって火や水を出してみたいけど出来ないんだもん。



気を取り直し他にも工夫出来ないかと何度も鞭を振るう。


鞭を持ってみるとわかるが、これは意外と弱点が多い。


小回りが効かないのはもちろんだが、剣や槍のように面での攻撃ができない


剣ならば刀身全てがダメージを与えられる


刀身による《面》の攻撃だ


鞭の攻撃ポイントは先端による攻撃。


いわゆる《点》の攻撃しかできない。


まぁこの鞭は伸びるから捕縛という《面》の攻撃が出来なくもないけど、捕縛が攻撃と言えるかというと疑問が残る



一番の解決策はミントの言うように雷系の魔法を鞭に流すのが良いのだろう


触れれば電撃ダメージを与えられるのだから、攻撃は鞭の先だけという事はなくなる


電を流した伸び縮みする鞭なんて振り回されるだけで近寄りたくないじゃないか


せめて攻撃範囲が広がらないかなぁ…などと考えていたら久々にステータスウィンドウが光る

これは雷系魔法に間違いないだろう


これだけフラグが立っていて雷系でないわけがない


期待で胸が高鳴る


手の平から雷が出るなんて。


異世界のロマンじゃないか!!


ウィンドウを開くと特技欄に《グラビディ》という文字が光っていた。


グラビディ…重力か?


ここでまさかの重力


基礎魔法を完全無視して違う魔法を覚えてく俺の能力はどうなっているのであろうか?


ともかく


「ミント。ちょっと離れててくれ」


今はちょうど修行中


早速使ってみる事にする


俺は前方に見える岩に狙いをつける


距離は50メートル程だろうか


右手を伸ばして唱えた


「グラビディ!!」


ビー玉くらいの黒い球が手から放たれる


フワリフワリと飛んでいくのだがとにかく遅い


これは使えないだろう。遅すぎる。


ミントかミネヴァが体重計に載った時に、イタズラするくらいしか使い途がないと考えていたら、


…岩が地中に沈みました。


ごらんいただけただろうか?


もう一度…


岩に狙いをつけて放つ。


ビー玉状の黒い塊が放たれていく。


対象物に当たると急激に巨大化し地中に沈めてしまう


ヤバイ!!ヤバイって!!こんなのイタズラに使ったら悲劇が起こる


しかし攻撃速度遅いな


油断した相手じゃないと当たらないんじゃないか?


というか戦闘中に当てるのは不可能だろう



思案に暮れているとミントが口を挟む


「ホントに属性別使えないのか?今のは無属性だが重力系だろう。上位魔法だぞ?」



もしかして使えるようになってるのかしら?


再度ステータスを確認するが表示はない


使えないと首をふる


ミントは首を傾げているが、使えないものは使えない


誰よりも使いたいと願っているのは俺なのだ。


おや?無属性?


無属性ということは属性別攻撃よりも有効なのだろうか?


まぁ有効なのだろう。


重力は万物に影響しているのだから。


しかしこれは当たらないだろう。遅すぎる


いや。これはロンベールの鞭に使えるのではないか?


鞭にグラビディの魔力を送り込む


なんと!!


鞭が持ち上がりませんでした。


しかしこのままでは終われない


初めて覚えた攻撃魔法が遅くて当たらないからお蔵入りしましたとか笑えないじゃないか。


何度も何度も鞭を振るう


そして気付く


チョウチンアンコウに。


先程のように、鞭の先端に魔力のウェイトを置く


鞭に魔力を通すのは電気を流すイメージに似ている


そして攻撃対象にヒットするタイミングでグラビディを発動する。


できた!!


鞭が打ち据えた場所の地面が沈み込んでいる


今は半径10センチ程しか沈み込ませられないが、そこは魔力の加減で強化できるだろう


よし今日の修行はここまでにしよう。



武器に魔力を流し続けるのは集中力がいる


ミントもトウモロコシ食べたいだろからな。


「腹がすいたな」


「ああ」


そんな会話をしながら帰路につく


ミントをミネヴァ邸に送る道中、ミネヴァが駆け寄ってきた



「おかえりー!!私、水魔法使えるようになったー」



「「え」」

何気に天才肌のミネヴァちゃんでした

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