ロンベールの幼馴染み
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感謝感激です!!
朝採りのトウモロコシを袋に摘める
オーク村産のトウモロコシをロンベールに食べてもらい、人間界に口コミで評判を広げてもらう為だ
愉快な仲間達もいる可能性もあるし、ちょっと多目に持っていこうか。
鍋は持った。火は…ミントがいるから良いか。
ミネヴァも付いて行くときかないので連れていく
ようはいつものメンバーだ。
ミントには俺とミネヴァの護衛も頼んでおく。
エルフは弱いのである。
ミントは「僕を倒したお前が弱いとか。まさか」と笑っていたが、ハイオークの分厚い筋肉の装甲を失った今、不安でいっぱいである
防具は現在なのだ。
武器がないのも問題。
さっき冗談でトウモロコシを装備したら攻撃力が10上がったのは秘密だ。
装備を買い揃えたいところだが、オークの村には武器屋も防具屋もない。
なにより金もない。
今回のトウモロコシミッションで信用が築けるといいな
俺達は通いなれた道を歩いていく。
この辺りは魔獣が出なくて助かる。
村に戻るとオークという魔獣だらけだけど
お。ロンベールがまた明後日の方向を見てタバコをふかしている
…イタズラしてやるか
俺は右手をロンベールに向けて力を込める
「ハァッ!!」
ロンベールの動きが止まった…のか?
んー?
タバコ吸って座ってただけだからイマイチわからないな
まあいいか
ロンベールに声をかける
右手をあげて、よう!!ロンベール!!と挨拶をしたのだがキョトンとしてる
あ!!そうか!!エルフになったからわからないのか。
あれから自分の呪いを解除したと伝えつつミネヴァとミントを近くに呼ぶ
ロンベールは二人の顔を知っているし、連れてきてよかった。
「へえー!!旦那色男すねぇ」
と言うロンベール。
誉め言葉は嬉しいものだ。
よし。嬉しいから早速トウモロコシを食べさせてやろう
ちょうど昼時だ。
ロンベールも空腹のようでなにより。
空腹が一番の味付けなのである。
鍋を準備し、ミントには火を用意してもらう。
ミネヴァは薪を組んでいる
二人とも良いお嫁さんになるんだろうな
美人だし
そんな事を考えているとロンベールは鼻の下が伸びていた
年の差なんて関係ないと言い出さなければいいけど。
そして俺は気付いてしまった。
ロンベールの腰に備えられた鞭が新しくなってる事に
「ロンベール。その鞭…」
「お!!旦那!!気づいちゃいましたか?」
オッサンのドヤ顔は正直キツい
しかし嬉しそうだから聞いてやるか。
「これは伝説の鞭師ガーネットが作ったモデルなんス。牛の躾用にしてはハイスペック過ぎますが」
伝説の鞭師?
SMにしか聞こえないがロンベール大丈夫か?
話が聞こえたのかミントが食い付いてきた
「僕にも見せてくれ!!これが名工と謳われたガーネット氏の作品か!!」
ガーネットってそんなに凄いヤツなのか?
二人で盛り上がっているのでロンベールのドヤ顔はミントに任せよう
俺は鍋でも見てくるか
「…このモデルは魔力で変化するんだよな」
なんと!!
俺は再び会話に参加する
どうやらこの鞭は魔力を込めると伸び縮み等の形態変化をするらしい
使用者が《火・水・雷》等の術鞭に込めた場合は、属性別の攻撃も可能との事
欲しい!!
俺の特技に鞭もあるし、MPは増えたのだからピッタリではないか。
しかしなぜこのオッサンが、その名工から武器が買えたのだろう?
勇者であるミントですら驚く程の相手なのに。
しかも牛用とか言ってるし
その疑問はすぐにはれた。
ロンベールとガーネットは幼馴染みの親友らしく昨日、鞭を貰ったという事だった。
「俺にガーネットを紹介してくれ!!」
「え?旦那は既に会ってますぜ」
…なんという事でしょう
名工はロンベールと愉快な仲間達の一人だったのです
その話を聞きミントも驚いている
どうやらガーネットは城下町に住んでおらず、武器屋へは納品に来るだけでミントは顔を見た事がないという話だった。
しかしガーネット印の武器は人気が高いためすぐに売り切れるそうだ。
「お。オイラの噂してんのかい」
まさかのタイミングでガーネットが現れた
このオッサン…俺の蘇生呪文が死んだ毛根には効かないと気づかされた時の…
そう。彼である。
ならば話が早い
鞭を譲ってくれないか頼んでみる。
買うつもりはある
だが譲ってくれないかと頼むのだ。
買うつもりはあるよ。お金はないけど。
答えは拍子抜けするくらいあっさりイエス
急ぎで欲しいならばと、ガーネットはロンベールを一瞥し、鞭を俺に譲ってやるようにと言ってくれている。
ロンベールも快く応じてくれた。
気の良いオッサン達だ。
昨日、彼等を治療をしてあげて良かった
情けは人の為ならずとはよく言ったものである
「うまそうなニオイがするな。トウモロコシか?オイラの分もあるか?」
もちろん!!
ちょうどトウモロコシも茹で上がり二人に食べてもらう
俺は何も言っていないがミントは既に食べていた。
「うまい!!」
「やっぱりおいしい!!」
口々に歓声があがる
こういった言葉は嬉しいものだ
このトウモロコシを城下町へ流通させる話をする。
口コミだけで良かったのだが、どうやらロンベールとガーネットは協力してくれるそうだ。
ロンベールはトウモロコシの輸送
ガーネットは納品先である武器屋の軒先をトウモロコシの販売場所として交渉してくれるらしい
一番ネックだった販売場所はこれでクリアできた。
「売り子もいるだろ?武器屋のヤツに頼んでおこうか?」
なんて頼りになるオヤジ…いや。オジサマ達なんでしょう。
輸送。売場。店員。全ての問題が解決した。
後は……謝礼の問題か。
ガーネットは「武器屋の間借りは無料で良いだろ?これだけうまいトウモロコシなら向こうも客寄せになるし」と言っていたが、そういうわけにはいかない。
俺も挨拶を兼ねて、武器屋へ打ち合わせに行く必要があるだろう。
ロンベールの輸送料はこの場で打ち合わせを済ませた。
ガーネットへの謝礼は「俺には時々で良いからうまいトウモロコシを譲ってくれ」という話で纏まった
今日は良い1日になった。
オジサマ二人にお礼を言い帰路につく
ミントも当然のようにオークの村へ帰っていくが、勇者の仕事は大丈夫なのだろうか?
まあいい。
鞭も手に入ったし、村に着いたら修行の相手でもしてもらおう
ついに鞭を手に入れました
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