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歯車都市クロノギア 〜管理された世界で“自由”に目覚めた俺は、世界の外側を壊す〜  作者: HATENA 
第1章:静かな歯車

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第5話「自由系統」

地下。


クロノギアのさらに下層。


レイは息を切らしていた。


「はぁ……はぁ……!」


さっきの戦闘。


正確には“逃走”。


あの少女は人間じゃない。


「なんなんだよ、あれ……」


「管理者だ」


男があっさり言う。


「この都市の“監視と修正”を担当してる」


レイは顔をしかめる。


「修正って……人間をか?」


「そうだ」


「ふざけてるだろ……」


男は壁にもたれながら言う。


「この都市はな、“ズレないように作られてる”」


「時間も、行動も、選択も」


「全部な」


レイの頭に浮かぶ。


上層区の人々。


揃いすぎた動き。


「……じゃあ俺たちは」


男は即答する。


「歯車だ」


短い沈黙。


レイは拳を握る。


「……じゃあ、あれはなんだ」


「止まってた歯車」


男の目が変わる。


「見たのか」


「……ああ」


「“自由系統”って書いてあった」


男は、はっきりとため息をつく。


「最悪だな」


「なんでだよ」


「それはな——」


男は少しだけ間を置く。


「この世界の“バグ”だからだ」


レイの理解が追いつかない。


「バグ?」


「そうだ」


「この都市は完璧に制御されてる」


「でも、完全じゃない」


「ごく一部だけ、管理から外れた領域がある」


「それが——」


「自由系統」


レイの心臓が強く鳴る。


「……じゃあそこは」


「自由に生きられる場所か?」


男は首を横に振る。


「違う」


そして、静かに言った。


「“世界を壊せる場所”だ」

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