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第12話「設計者」
レイは、その中枢へと引き込まれる。
気づけば、そこに立っていた。
巨大な歯車の中心。
その前に——
一人の男がいる。
「ようこそ」
静かな声。
「ここが世界の中心だ」
レイは睨む。
「お前が……」
「設計者か」
男は微笑む。
「そうだ」
「この世界を作った」
レイの拳が震える。
「ふざけんな」
「人を歯車にしやがって」
男は否定しない。
「必要だったんだ」
「完全な世界には」
「不完全な人間は不要だ」
レイは言う。
「……じゃあ俺は何だ」
男は答える。
「誤差だ」
静寂。
レイは笑う。
「なら」
「その誤差で壊してやるよ」




