第18-3話 最後の審判を下すのは、神か人か?
(49ターン目)
駒場はすっかり萎びてしまい、気力で立っているような状態である。
駒場の陣地にはパワーが2のビッグウィザードだけが残されている。
「ハァ、ハァ…」
駒場は息もおぼつかない様子である。
影山が最後の指示を出す。
「魔法少女_エイミーのスキル発動、スペルカード1枚を生成します」
(この1枚が私達の運命を決める…)
影山が神妙な面持ちでカードを引いた。
影山がカードの表面を確認し、駒場を顔を見る。
影山は少し微笑みながら口を開く。
「頑張ったわね、駒場くん、あなたの勝ちよ」
「「「「ヤッターッ!!!」」」」
この瞬間、控え席では歓喜の声が木霊した。
その後お互いにコマを移動させてターンを消化し、第2戦は駒場の劇的な勝利となった。
「勝った…」
そう実感した駒場は体の力が抜けていく。
「「「「おっとっと!」」」」
駒場の体を4人が受け止める。
「駒場、本当によく勝ちやがったなお前!!」
「瞬き出来ないぐらいにすごい勝負だったので!」
「あの影山相手に、よくぞ喰らいついて見せた、すごいぞ駒場!!」
「駒場くん、駒場くん、本当におめでとう!!」
4人からの全身全霊の称賛を受けて、駒場は照れくさそうに答える。
「皆そんなに喜ぶなって、まだ試合は一対一だぜ?」
控え席に戻る六角中の面々を眺めていた影山の背後から竜ヶ峰が声を掛けてくる。
「本当に良かったのか?勝利をくれてやって」
「フフフフ、竜ヶ峰さんには敵わないですね、すぐにバレちゃって」
あの瞬間、影山の手元にあったカードは衝撃〜Impact〜だった。
しかし影山はスペルカードの発動を行わなかった。
影山が竜ヶ峰に話しかける。
「懐かしいですよね、私達にもあんな頃があった…、無邪気で危なっかしくて、それでいて誰よりも熱中してて…」
「昔の話だろ?」
「私、見てみたくなったんです、あの子が全国でどんな活躍を見せてくれるのかって…」
「しかし君の夢はどうなる?君だって海外留学に---」
「私の夢ですもの、自分でいずれ叶えます」
「私の夢よりあの子のインパクトの方が輝いて見えた、ただそれだけです」
「…手加減はしないからな」
「もちろん、後は神の導きのまま、にです」
第3戦の出場者は青島だ。
菜蔵から檄が飛ぶ。
「頑張れよ青島ー!駒場に続けよー!」
「分かってますので!駒場先輩から受けとったこの勢いで勝って見せますので!」
テーブルでは飯鳩中の西谷が不敵な笑みを浮かべながら、青島の到着を待ちわびていた。
(第18-3 終)
この作品、全力で書いています。
「面白かった」と思っていただけたなら、ブックマーク・ポイント・コメントのどれか一つだけでも押していただけると、執筆の大きな原動力になります。
皆さんの反応が、次の話を書く燃料です。




