第18-1話 止まらない魔法攻撃!駒場最大のピンチ!?
駒場が試合場に到着する。
しかし対戦相手の影山は本に集中していて駒場の到着に気がついていない様子だ。
「もう着いてますよ」
駒場がそう言うと、影山は落ち着いた様子で本を閉じる。
駒場が本のタイトルに何気なく目をやると、"英単語集"と書かれていた。
「え、学校でも無いのに英語の勉強っすか?」
駒場が影山に尋ねる。
「ええ、一応受験生ですので」
「うえ~、英語なんて勉強で見るのもイヤなのに、読書も勉強なんて悪夢見ますよ」
「あら、私は好きですよ英語の勉強、良かったら勉強のコツ教えてあげましょうか?」
「いや、いいです!コマバト勝負しましょう!」
駒場は相手のペースに呑まれまいと、影山の誘いを断る。
(今からバチバチに勝負するっていうのに、この人の余裕は一体…)
控え席で段田が呟く。
「駒場ならあの人を超えられるか?」
天塚がそれに反応する。
「段田先輩、あの人ってそんなに強いんですか?」
「俺がガキの頃、コマバトの県大会で二回優勝した事は前に聞いてたよな?」
「えぇ、すごい成り行きででしたけど…」
「あの人と俺と征也さんは地区大会でバチバチの優勝争いをしまくってた仲なんだよ」
「えぇっ!?そんなに強い方なんですか?」
「菜蔵、青島でも歯が立たないだろうな」
「だが駒場なら、俺をコマバト勝負で救い出してくれた駒場ならきっと、勝ってくれるはずだ」
影山詩織: デッキ名「魔法学院研究部」
ファンタジーの魔法学院という施設で、魔法の開発をする魔法少女達をテーマとしたデッキ。
スペルカードと呼ばれるカードをスキルで生成、それを使用することで効果を発動することが出来る。
(2ターン目)
影山が動く。
「魔法少女_エイミーのスキル発動、スペルカード1枚を生成します」
「スペルカード?」
聞き覚えの無いワードに駒場が首を傾げる。
影山が答える。
「スキルのように使用すると効果を発動するカードです。」
「使用の際はお伝えします。」
(5ターン目)
駒場は話す。
「リトルナイトを移動」
1ターン目からの連続移動で、リトルナイトは魔法少女_エイミーの手前までコマを移動させていた。
影山が話す。
「わざわざパワー1のコマを差し向けて来るということは、何か策がおありですね?」
「どうだろうな?」
駒場ははぐらかす。
「どちらでも良いですが、ご退場願います」
影山がそう呟くと、ターン中で生成したスペル
カード2枚を手に取る。
「スペルカード後退〜Retreat〜を発動、コマ1体を選び3マス後ろに下げます」
「2枚使いますので、リトルナイトを6マス下げてください」
「重複使用もありなのかよ!?」
「その通りです」
「さらにスペルカードの効果はスキル発動によるものとは異なりますので、スキルによる発動、効果のキャンセルは適用されませんので覚えておいて下さい」
「スペルカードを使用したことで魔法少女_ベリーのスキルを発動、スペルカードを1枚生成します」
「さらにスペルカードを使用したことで魔法少女_ディアナのスキルを発動、パワーを+2上げてパワー7にします」
(消されないうえに重複できるスキル、隙のないカード補給…)
(やべぇ、ワクワクが止まんねぇぞ!)
強敵の登場に駒場の闘志も燃え上がってくる。
(10ターン目)
影山が指示を出す。
「スペルカード衝撃〜Impact〜のカードを4枚使用します」
「スペルカード衝撃〜Impact〜は1枚につき相手のコマ1体に2ダメージを与えます」
「選ぶのはリトルキング、パワー8なので破壊です」
デッキの中核コマのピンチに駒場が動く。
「リトルガードのスキル発動!自身を破壊してリトルキングの破壊を無効にする!」
影山は目を閉じる。
「流石に上手くはいきませんね」
「ですがスペルカードを使用したことで魔法少女_ベリーのスキルを発動、スペルカードを1枚生成します」
「さらにスペルカードを使用したことで魔法少女_ディアナのスキルを発動、パワーを+2してパワー9にします」
駒場にターンが移る。
「リトルプリーストのスキル発動、墓地のリトルガードをフィールドに復活させるぜ」
影山はリトルプリーストを見つめる。
「あれは邪魔ですね」
影山にターンが移る。
「魔法少女_ケイシーのスキル発動、手札のスペルカード1枚を破棄して、墓地のスペルカード衝撃〜Impact〜2枚を回収します」
ここで駒場は影山の意図に気づく。
「やべぇ!、リトルサポーターでリトルプリーストのパワー+2、パワーを4にする!」
影山は不敵に笑う。
「気付いた時には手遅れです」
「スペルカード衝撃〜Impact〜のカードを3枚使用します」
「3枚!?さっき墓地から回収した衝撃〜Impact〜は2枚…、まさか!」
「お察しの通り、先ほど魔法少女_ベリーのスキルで生成したスペルカードも衝撃〜Impact〜だったのですよ」
「選ぶコマはリトルガードとリトルプリーストです」
「やられた!」
駒場のフィールドからリトルガードとリトルプリーストが消え去り、リトルキングを守る障壁とその再利用が不可能となった。
「スペルカードを使用したことで魔法少女_ベリーのスキルを発動、スペルカードを1枚生成します」
「さらにスペルカードを使用したことで魔法少女_ディアナのスキルを発動、パワーを+2してパワー11にします」
影山は駒場に告げる。
「これでイタチごっこは出来ませんよ、ここからは覚悟の時間です」
(第18-1話 終)




