第17-2話 俺たちはチームだ
控え席で天塚は目を覚ました。
「ここは…、あれ?試合は?」
駒場が答える。
「終わったよ、江留ちゃんの時間切れで入間選手の勝ちだ」
「そう、だよね…」
天塚の目から涙が溢れる。
「ゴメンね、本当はもっと頑張れたかもしれないのに、自分のコマ達を自分で壊さなくちゃいけないのが可哀想で…」
「コマ達が苦しそうにしていたのに私何もしてあげられなくて…」
「本当にゴメンね、大事な決勝戦なのにこんな調子で…」
試合に負けた悔しさと申し訳なさから、天塚は顔を上げることが出来ずにいた。
「そんなに自分を責めんなよ!」
駒場が天塚を慰める。
「ここまでこれたのだって、1回戦で江留ちゃんが勝ってくれたおかげだぜ?」
「そもそも天塚先輩がコマバトに加入してくれなかったら、大会に出られていないはずので!」
「ああいう闘い方の相手もいる、ああいう負け方もある、それが知れただけ十分じゃないか」
「俺達はチームだ、後は安心して試合観戦でもしてな!」
「…ありがとう、皆…」
駒場が試合場に向かう。
天塚の涙に報いてやりたい、そういった覚悟が表情から感じとれた。
菜蔵が後ろから声援を送る。
「頑張れよ駒場ー!天塚ちゃんの笑顔のために!」
「ちょっと菜蔵くん!そういうのいいから」
試合場では対戦相手の影山詩織が読書をして対戦相手を待ち構えていた。
(第17-2話 終)
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