表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/45

第15-1話 頑張れ青島!防げ世界征服

全国コマバト選手権県大会2回戦。

六角中学校VS割当中学校の第5戦。

この試合でどちらかの夢が潰える、その瀬戸際である。


青島が試合場に着くと、対戦相手が背を向けて待っていた。

帽子と赤いマント、長いツインテールが印象的な後ろ姿だった。

茂手木は青島の到着に気付いて振り向く。

「よく来たな凡夫よ、我は茂手木恵理愛ちゃんじゃ!」

「夢はでっかく世界征服!その礎に、ヌシの名前を刻んでやろうぞ!」

「えぇ~…」

青島は、茂手木の余りのキャラの強さに言葉がでなかった。


茂手木恵理愛: デッキ名「ワールドイズマイン」

特撮番組の悪の組織をデッキテーマとしている。

中間エリア、相手エリアを自分のエリアに変えることで恩恵を得るのが基本戦術である。


茂手木の陣地には特撮番組で見たことがあるような黒尽くめの戦闘員と、怪人ポジションなのかトカゲのようなコマが配置されていた。


(1ターン目)

試合開始早々茂手木が動き出す。

「俺ルールカード世界征服発動じゃ!

フィールドが全て自分の陣地となったターン終了時に我の勝利となる効果じゃ!」

「そんなことで勝っちゃうので!?」

まさかの相手限定の勝利条件追加に青島は驚く。


茂手木の俺ルールカード宣言に控え席の4人もざわつく。

「いつか出てくるんじゃないかと思っていたが、とうとう出てきたか、特殊勝利効果の俺ルールカードが!」

「進行方向、毒、穴、迷宮ときて最後は陣地に干渉して来るタイプか」

「もちろん相手だって専用の構築だろうから、選択をミスるとあっという間に陣地埋められてゲームオーバーだぜ!?」

「というか今回青島ちゃん、大分不利かも…」

「だろうな、青いサンゴ礁が青いモンスターにスキルを与えられるのは自分の陣地限定、しかも青いサンゴ礁自身が自分の陣地でしかスキルを発動できないから、相手の陣地に変えられた瞬間にデッキ全体が機能不全になる!」

「後は青島が試合状況を何処まで読んで対策しているかだな」

「頼むぜ青島〜」


(3ターン目)

茂手木が指示を出す。

「エリア工作員イエッサーのスキル発動!中間エリアを2マスまで選び自分の陣地に変える!」

「そうはさせないので、青いクマノミでエリア工作員イエッサーのスキルをキャンセルするので!」

「ぬぅ、では2体目のエリア工作員イエッサーのスキルを発動!」

「こっちも2体目の青いクマノミでエリア工作員イエッサーのスキルをキャンセルするので!」

「ぬぅぅぅ!邪魔ばかりしおって!」

「これが僕の闘い方なので!クレームは一切受け付けませんので!」

「そうか、では我も遠慮なく行かせて貰うのじゃ!」

「3体目のエリア工作員イエッサーのスキルを発動!」

「さ、3体目の青いクマノミでエリア工作員イエッサーのスキルをキャンセルするので!」

「これでヌシは手持ちの青いクマノミのスキルは使い切ったのう!」

「本丸をいただく!怪人ガチガブルスのスキル発動!相手の陣地を1マス自分の陣地に変える!」

「青いハタのスキル発動!相手のコマ1体のスキル発動を3ターン遅らせるので!」

「まだまだじゃ!2体目の怪人ガチガブルスのスキル発動!」

「2体目の青いハタのスキル発動!相手のコマ1体のスキル発動を3ターン遅らせるので!」

「これでトドメじゃ!3体目の怪人ガチガブルスのスキル発動!」

「…通しなので」

「我は青いサンゴ礁のマスを我の陣地に貰い受けるのじゃ!」

「先の試合は印象深かったのでのう、これで貴様の青いモンスターはスキルを一切発動出来ない、そうであろう?」

「…そうなので」

「ハッハー!他愛もない相手だったのじゃ!」


控え席には悲観的な空気が漂っていた。

「やっぱり相手も初手から青いサンゴ礁を落としに来たか…」

「コマの数的に茂手木の方が有利とは思っていたが、まさか全キャラスキル持ちだったとはな…」

「頼む青島、俺達を決勝戦まで導いてくれー!」

「菜蔵くん…」


(第15-1話 終)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ