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第12-1話 おいでよ!キノコの地獄

「よし、次は私の番ね!」

天塚が試合場に向かうと、傘の大きな帽子を被った女の子がいた。

編笠法子: デッキ名「おいでよ!キノコの村」

名前の通りキノコを模したコマが多い。

スキルでマスを毒化させたり、分身となるトークンを生み出したりすることができる。


(3ターン目)

編笠が動く。

「プヨプヨブナシメジのスキル発動!プヨプヨブナシメジの居るマスを毒マスに塗り替えまっしゅ!」

プヨプヨブナシメジの動きが突然激しくなったかと思うと、その下のマスが紫色に変色した。

「どうでしゅ天塚しゃん、試しに乗ってみまっしゅか?」

「ふざけたこといわないで!そんなヤバそうな見た目に変色したマス、絶対ロクでもないことしか起きないわよ!」

「まぁ、そう思いまっしゅよね…」

「見習い天使を移動、そこの白いキノコとバトルするわ!」

見習い天使と白いキノコがバトルした結果、天使教官_キャサリンのスキルでパワー4となった見習い天使が勝利したものの、その後すぐに苦しみだし爆発してしまった。

天塚は慌てた。

「どうして?バトルでは勝ててたのに…」

「甘いでしゅね、天塚しゃん…」

編笠が状況を説明する。

「さっき天塚しゃんがバトルしたのはシロヤラレタケ、スキル効果はバトルした相手のコマを破壊しまっしゅ」

「そんな…あんなに見た目無害そうだったのに…」

「見た目からは想像も付かないような毒や特性を持っているからこそ、キノコは奥深いんでしゅ」

「危険なら危険らしく、紫色だったりしなさいよ〜」


(5ターン目)

編笠が話し出す。

「ナメナメコのスキル発動!5ターン動かなかったので、隣のマスにナメナメコトークンを登場させまっしゅ!」

「ナメナメコトークンはパワーもコストもナメナメコと一緒!勿論スキルも使えまっしゅ!」

「何よそれ!そんなの倍ゲームで数が増えていくじゃない!」


「大分ヤバくないか天塚ちゃんの状況…」

菜蔵が皆に問いかける。

「毒マスの効果は分からんが、それでも触らんに越したことは無いだろう」

「増えます、毒マス増やしますをループされたらそもそも相手陣地に行けなくなるぞ」

「あのキノコどもが全部パワー1なのが不幸中の幸い、サポート天使_エミリーでパワーを上げれば正面突破出来るぞ」

「ううう、今すぐOTK!をぶちかましてやりたいので…」


(30ターン目)

天塚は悩んでいた。

(ううう、安全そうなプヨプヨブナシメジは毒マスの上に乗っかったままだし、どのキノコが毒持っているか分かんないし、ナメナメコは増えまくるしでどうすりゃいいのよ…)

そんなとき、編笠から声が掛かる。

「大分お悩みのようでしゅね、分かりまっしゅ分かりまっしゅ!EXモンスターを召喚させてフィールドをひっくり返したほうがいいか、いや地道に盤面のモンスターだけで現状回復を狙ったほうがマシかと!」

「いや、私はそんなこと…」

「そんなお悩み、解決してあげまっしゅ!」

「え?」

「EXデッキからEXモンスターアシツルダケを登場させまっしゅ!登場条件はキノコモンスターがフィールド上に20体以上!もうクリアしてまっしゅ!」

「えぇっ、もうそんなに?」

天塚はキノコモンスターへの対処が後手に回った事を後悔するがもう遅い。

「まずはアシツルダケの登場時スキルの為に自分のキノコモンスターを10体破壊しまっしゅ!」

「そんな、折角増えた自分のモンスター達を…」

「驚くのはここからでしゅ!アシツルダケのスキル発動!相手はEXデッキからEXモンスターを出せなくなりまっしゅ!」

「…え?」

「いやだから、相手はEXデッキからEXモンスターを---」

「アンタなんつースキルのモンスター登場させてんのよ!」

「スキルが強くたってパワーがたったの5でしゅよ?大抵のコマには2回殴られて終わりの一時凌ぎでしゅ、さぁさぁ盤面のコマだけで逆転を考えるための良い機会になりましゅよ〜」


控え席は余りの状況に凍りついていた。

「オイオイ、EXモンスターが出せなくなるとかヤバすぎんだろ」

「コマバト勝負でEXモンスターが出せないなんて、カレーライスのカレー抜きみたいなもんだぜ!」

「しかし対戦相手の口調が口調だけに、本心から喋ってるのか煽られてるのか判別出来ねぇな」

「アシツルダケ撃破のためにはあの毒マスだらけのキノコの森に挑まなきゃならないのか、気が滅入るな」

男性陣が状況を悲観していると、青島が何食わぬ顔で話し出す。

「今回はそんなに焦る必要ないので」

「「「え?」」」

「だって天塚先輩の俺ルールカードは…」

「あっ天地鳴動か!」

「確かにあれさえ通ればキノコモンスター達を一掃出来る!」

「わざわざ危険地帯に足を踏み入れてまでアシツルダケを倒さなくても済むワケだ!」

「ただ、勝負経験の浅い天塚にその判断が出来るかというと…」

「「「あー…」」」


4人の悪い予感は的中した。

天塚は言う。

「フン、そんなモンスターすぐに倒して見せるわよ!」

「いらっしゃ〜い、お待ちしておりまっしゅ!」


(第12-1話 終)

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