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第9-2話 名探偵江留の名推理

試合場では、開が変形自在の合体戦法に偽りなしといった具合で天塚の陣地を蹂躙していった。

(20ターン目)

「自分の陣地のガガガビークル_ゴー号、ガガガビークル_ケン号、ガガガビークル_ダイ号を墓地に送り、EXデッキからEXモンスターガガガ合体_ダイケンゴーを登場させるぜ!」

「ガガガ合体_ダイケンゴーのスキル発動!守護天使_ナナシーを破壊!」

「いやー、私のナナシーちゃんがー!」


(30ターン目)

「自分の陣地のガガガビークル_ゴー号、ガガガビークル_サン号、ガガガビークル_オー号を墓地に送り、EXデッキからEXモンスターガガガ合体_サンゴーオーの登場だぜ!」

「ガガガ合体_サンゴーオーを移動!」

「ちょっと、全く追いつけないじゃない!」


(40ターン目)

「自分の陣地のガガガビークル_ジン号、ガガガビークル_ゴー号、ガガガビークル_オー号を墓地に送り、EXデッキからEXモンスターガガガ合体_ゴージンオーが登場するぜ!」

「さぁ、今度こそバトルしてもいいぜ!」

「パワー20!?そんなヤツにバトル挑めるワケ無いじゃないの!」


(45ターン目)

「酷い戦力差がついちまったなぁ天塚選手よぉ」

開が天塚を挑発する。

無理もない。

度重なる開の猛攻撃に遭い、今の天塚の陣地には天使教官_キャサリンしかフィールドに残されていないのだ。

「俺のモンスター達は無傷、しかもフィールドのガガガ合体_サンダイゴーなら2ターンで天使教官_キャサリンを撃破に行ける!さすがにここからの逆転は無理だろ!」


「すぅ…」

天塚は深呼吸して開に向き直る。

「確かにここまではあんたに良いようにやられてた、でもこっからは違う!見つけたわ、アンタの合体戦法の弱点!」

「じゃ、弱点!?」

そのワードに思わず開も怯む。


「見せてあげるわよ、私のアンサーを!」

「EXデッキからEXモンスターを召喚!復活のカミタマ_エル・ヨミガ!」

天塚がそう唱えると、フィールドに黄色い衣服を身に纏い髭を蓄えた老人のような姿のモンスターが姿を現した。

開が天塚に話し掛ける。

「エル・ヨミガ?蘇るってか?そいつで何を復活させるってんだ?1体墓地から呼び戻したところで、逆転は出来ないだろ?」

「私が墓地から復活させるのは、あんたの墓地に眠るガガガビークル_ゴー号よ!」

「な、何〜!?」


天塚の陣地に味方扱いでガガガビークル_ゴー号が復活する。

「私ずっと考えてたの」

「何で毎回ガガガビークル_ゴー号が合体素材に含まれていたのか?」

「そして気付いたの、もしかしてガガガビークル_ゴー号が無いと合体出来るコマがEXデッキに無いんじゃ無いかって」

「ンギギギ…」

天塚の持論を開は歯を食いしばり耐えようとしている。

よほど図星なのだろう。

「開くんに聞きたいんだけどさ、ガガガビークル_ゴー号が墓地に無い状態で合体解除って出来る?」

「…出来ねぇよ!」

「うんうん、素直な回答ありがとう!」


この逆転に控え席も沸いた。

「すごいので、天塚先輩、合体封じなので!」

「これであの面倒くさいステータスリセットも別のEXモンスターへの再合体も防げるようになった、ってワケだ!!」

「良いぞ天塚〜!!」

「つってもよぉ、あと5ターンしかないんだぜ!ポイントなんて40も離されてるっていうのに逆転出来るのかよ!?」

菜蔵の現実的な問いに駒場が答える。

「大丈夫だ菜蔵、あの天塚の背中を見ろ」

「闘志がムンムンって感じだろ?天塚の中にはあるんだよ、逆転のスーパープレイってヤツが!」

「本当かよ〜」


合体封じによって得意戦術を使えなくなった開であるが、勝負は依然彼のペースであった。

「フン、一時的に合体解除が出来なくなったとしてもよぉ、復活したガガガビークル_ゴー号をぶっ壊しちまえばこっちのもんだぜぇ!!」

「ガガガ合体_サンダイゴー"を移動!」

「そうはさせないわ!EXデッキからEXモンスター雨のカミタマ_エル・アマガちゃん登場!」

「ゲェェッ、また変なの出てきた!」

「変なの言うな!雨のカミタマ_エル・アマガちゃんのスキル発動!ガガガ合体_サンダイゴーの移動力をゼロにする!」

「ガガガーン!これじゃ動けないじゃあねぇか!」

「言っとくけど、他のガガガビークルで倒しに来ようったって無駄だからね!」

「天使教官_キャサリンを自己強化しまくって返り討ちにしてやるんだから!」

「ううう…」

打つ手なしといった様子で開は身をすくめた。


(49ターン目)

「そしてこれが私の決まりフェイバリット、絶体絶命!助けて女神様!奇跡のカミタマ_エル・ソーロ!」

天塚がそう唱えると、安らかな表情をした黄緑色をした衣服を纏った女神がフィールドに降り立った。

「奇跡のカミタマ_エル・ソーロのスキル発動!自分と相手のポイント獲得数を比べて、相手のポイント獲得数より30ポイント以上ポイント獲得数が低い場合、相手の全てのコマのパワーを3にする!」

天塚の言葉に開は疑問をぶつける。

「パワーを3に?もう負けが確定してるっているのに今更意味無いだろそんな効果…」

「それが大有りなの!」


(50ターン目)

「これで合体ロボットに振り回されて、傷付いてばっかりだった試合もぜーんぶ終わり!」

「俺ルールカード発動天地鳴動!!フィールド上の全てのコマに3ダメージを与えるわ!!」

「そ、そのためのパワー3固定かよ〜!」


天地鳴動の効果により、フィールドから開のコマは一掃された。

これにより天塚の公式戦初勝利及び六角中学校の2回戦(準決勝)への進出が決定したのであった。


「やったな天塚〜!」

「スゲェ逆転だったな!」

「先輩、ハグして、ハグ!」

「皆〜、私やったよ〜!」

天塚は控え席から祝福のため駆け出してくる4人の声援を全身に受けとめながら試合場を背にするのであった。


(第9-2話 終)

この作品、全力で書いています。

「面白かった」と思っていただけたなら、ブックマーク・ポイント・コメントのどれか一つだけでも押していただけると、執筆の大きな原動力になります。

皆さんの反応が、次の話を書く燃料です。

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