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第9-1話 変幻自在の合体戦法

六角中学校VS鉄鉱中学校の第5戦。

天塚と向き合った開は得意気に告げた。

「よく来たな挑戦者!合体こそ男のロマン!俺の無敵の合体戦法の餌食となり、我が六角中全国大会出場の礎となるがいい!」

「ロマンだか肉まんだか知らないけど、その芝居がかった言い方やめなさいよ!」


開月斗: デッキ名「ガガガ合体ロボ軍団」

戦闘機や戦車、潜水艦などの兵器の姿をしたコマが多い。

特定のコマを自壊させることでEXデッキから多彩なEXモンスターを登場させることが出来る。


開の陣地にはガガガビークル_ジン号、ガガガビークル_ゴー号、ガガガビークル_ケン号、ガガガビークル_ダイ号、ガガガビークル_サン号、ガガガビークル_オー号という兵器の姿をしたコマが等間隔に配置されていた。


「へ、変な名前ばっかりなので…」

無骨な外見に不釣り合いな名称のコマの数々に

青島は引いていた。

男性陣は初見を述べ合う。

「ヘリに戦車に戦闘機に…、相手は正攻法で攻めてくるデッキっすかね?」

「だとしたら名前が浮きすぎじゃねぇか?」

「〇〇式戦車とか潜水艦〇〇みたいな正式名称っぽい名前になるはずだろ?」

「あの安直で分かりやすい名前の付け方、ロボットアニメが由来じゃないか?」


(1ターン目)

試合開始早々に開が動き出す。

「俺は自分の陣地のガガガビークル_ダイ号、ガガガビークル_サン号、ガガガビークル_ゴー号を破壊し---」

「いきなり自分のコマを破壊!?」

開始早々の自分のコマの破壊宣言に天塚も驚く。

「EXデッキからEXモンスターガガガ合体_ダイサンゴーを自分の陣地に登場させる!」

開に指定された各ガガガビークルが宙に浮いたかと思うと、そのまま空中で変形を始め、フィールドに赤色が特徴的な巨大ロボットが姿を現した。

「「「オォーッ!!」」」

その複雑かつ緻密な変形モーションに、男子3人組は思わず感嘆の声を上げる。


開は天塚にアピールを送る。

「どうよ、スゲェだろ?カッコいいだろ?これが合体!男のロマンだぜ!」

しかし天塚これを一蹴。

「ふん、御大層な演出で登場したにも関わらず、パワー10のバニラモンスターじゃない!こんな平凡モンスター、すぐに打ち倒してやるんだから!」


その言葉通り、天塚は天使教官_キャサリンのスキルでパワーアップした状態の見習い天使でガガガ合体_ダイサンゴーのパワーを切り崩しに掛かる。


(7ターン目)

天塚は開に問いかける。

「どう?もうあなたのフェイバリットモンスター倒しちゃうけど、何か言いたいこととかある?」

天塚は、殴り返しも含めて見習い天使2体を犠牲にしながらも、ガガガ合体_ダイサンゴーのパワーを2にまで追い詰めていた。

しかし開は不敵に微笑む。

「何言ってんだ、こっからが俺達のモンスターの真骨頂だぜ!」

「ガガガ合体_ダイサンゴーのスキル発動!自身を破壊して、墓地のガガガビークル_ダイ号、ガガガビークル_サン号、ガガガビークル_ゴー号を自分の陣地に復活させるぜ!」

開がそう唱えると、フィールド上からガガガ合体_ダイサンゴーの姿は消え去り、合体元の3機がフィールド上に出現した。

まさかの展開に天塚も驚く。

「そんなっ、折角追い詰めたのに…」

「倒しきれたら良かったのになぁー!生憎ガガガ合体_ダイサンゴーはEXデッキに戻っちまったからポイントはゼロだぜ!」

「そんなぁ~」

天塚は少しショックを受けた。

こちらの戦力を2体犠牲にしてポイントがゼロ、対して相手は見習い天使2体を撃破して

4ポイントを獲得している。


天塚は気持ちを切り替える。

「だったら合体前のコマから切り崩すだけよ!サポート天使_エミリーのスキル発動!見習い天使のパワーを+2するわ!」

開が口を開く。

「それで近くのガガガビークル_ゴー号とバトルしようってか?そうは行かせないぜ!」

「自分の陣地のガガガビークル_ジン号、ガガガビークル_ゴー号、ガガガビークル_ケン号を墓地に送り、EXデッキからEXモンスターガガガ合体_ゴーケンジンを登場させるぜ!」

「あっ」

天塚の狙いは開に読まれており、ガガガビークル_ゴー号はあっという間に別のEXモンスターに姿を変えられてしまった。

「ガガガ合体_ゴーケンジンのスキル発動!相手のコマを1体選び、3ダメージを与えることが出来るぜ!」

「今度はスキル持ちなの!?」

全く特性の違うEXモンスターの登場に、天塚も驚きを隠せない。

開は続ける。

「選ぶのは天使教官_キャサリンだぜ!どうだ通すか?」

(ココでキャサリンは落とせないわ!)

天塚はそう考え迎撃を行う。

「守護天使_ナナシーのスキル発動!自分のコマがスキルで受けるダメージをゼロにする!」


控え席で青島が狼狽えている。

「ヤバいので、天塚先輩完全に押されているので」

駒場は菜蔵にある問いをぶつける。

「菜蔵、問題を出すぞ」

「相手はとっかえ引っ変えに合体前素材のモンスターとEXモンスターをフィールドからデッキや墓地に入れ替えている」

「もし途中でダメージを与えられたモンスターがスキル発動で墓地に行ってまたフィールドに復活したとき、ダメージはどうなると思う?」

「そりゃあ残るだろ!合体ってことで形式的に墓地に一回置かれるにしたって、コマはおんなじなんだから」

「答えはダメージが無くなる」

「はぁ?何でだよ!同じコマだろ!?」

「一回墓地に落ちることでコマの情報がまるっきりリセットされんだよ」

「そんなんありかよ!」

段田も付け加える。

「まぁ、墓地に落ちることで付与効果が消えちゃったり、逆にデバフ効果をリセット出来たり良し悪しあるけどな!」

駒場は会話を続ける。

「というわけで天塚の相手のコマへの攻撃は実際ダメージを与えられてねぇ!」

「そりゃダメージ食らったそばから元通りじゃ意味無いわな!」

「一発で合体前のガガガビークルをぶっ壊せりゃいいんだけど、天塚のデッキじゃ酷な話しだな」

段田が話し出す。

「実は開のあのデッキ、俺の見立てでは致命的な弱点がある!」

「「まじすか段田先輩!?」」

「それに天塚ちゃんが気付けばあるいは…」


(第9-1話 終)

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