内戦
「疲れた……」
宴会というのはこんなにも疲れるものなのか……
遊んでいるはずなのに疲労を感じるなんて間違っている!
「十兵衛、楽しんでおるか?」
酒を持ちながらこちらに近寄ってきたのは道三様だった。
ちょっと待ってくれよ……自分は酒飲めない……
「た、楽しんでますよ」
笑みを浮かべたつもりなのだが、自分には分かる。
顔が引きつっている。
「ちょっと話しがあってな……」
ばれてはいないようでよかった……
それよりも、いつになく真面目な顔をしている道三様が不気味だった。
「織田と同盟を結び後方の憂いはなくなった。」
確かに強敵を味方にできたのはよかった。
「実は今、儂は戦をしかけようと思うておる」
予想通りだ。兵二百を連れてきた意味があったというものだ。
「どこと戦をするのですか?」
ここが一番気になるところだ。
「美濃にも儂らに逆らうものがまだおるのだ」
内戦か……まぁ道三様は下克上をして成り上がった人物なのでこの状況が気にいらない将もいるだろう。
「大桑城を攻めた時に叩いたから大人しくすると思っていたのだが、徹底抗戦をする意思を見せてきておる」
戦は避けられないということか……
「反抗しておるのは相羽城の長屋景興と揖斐城の揖斐光親だ」
知らない人達だな。
情報は大事だからしっかり頭に叩きこまないとな。
「これを落とせば美濃は完全に平定される。十兵衛、お前にはまた頑張ってもらうぞ」
「はい!」
またも内戦が起ころうとしていた。




