和解
本日は道三様に招かれて稲葉山城に来ていた。のだが……
そこには何故か土岐頼芸がいた。
おかしい……あいつは織田信秀を頼って決起したが我々に負けて確か六角家に逃げていたはずだが?
「来たか、十兵衛」
いつも通り何も考えてないような様子で話しかけてきた。
「道三様、この状況おかしくないですか?」
頼芸がここにいるなんて聞いていない。
「確かにお主の言いたいことは分かる……」
分かってくれたか。早く理由を説明してくれ!
「復興をおいて、宴会をしているのは駄目だとは分かっている。だが町の者にも楽しんでもらいたいのだ!」
そうじゃねぇよ!大事だけども今はそれではないだろ!
「そうではなくてですね!何で頼芸が居るんですか?」
ボケているのか真面目なのか分からない。
「それか。それにはいろいろあってな……」
それはそうだろう。何の理由もなく敵を招くなど言語道断だ。
「頼芸から和解をしたい西美濃三人衆の稲葉一鉄を仲介して言ってきてなぁ」
それで許したのか……殿の意向なら従うしかないが……
「もともと美濃は土岐家のものであるし、土岐家よりの家臣も多くてな……反発を抑えるために和解することにしたのじゃよ」
まぁ妥当な判断なのかな?敵を国内でつくるのも馬鹿馬鹿しい話だし。
それに反乱できるような状態にしなければ大丈夫だろう。二回も負けてるし、力量の差は分かっているだろうから。
「まだ決め兼ねておるが城一つぐらいはやろうと思うとる」
近くに敵だった者をおいておくのも怖いからそうなるのだろう。
「でも頼芸は反乱はしないであろう。長い放浪生活で視力を失ったそうで楽に生きたいという感じだしな」
苦労してきたのだなと思った。
まぁいくら敵だったとはいえ味方になるのだから友好関係は築いていかないとな!
そんな事を思いながら宴会を存分に楽しんでいたのだった。




