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桔梗紋  作者: 翠泉
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昼まで

 やっと一息つける時間が来る。

 朝食の時間である。(曹洞宗では小食と言うらしい)

 また僧堂へと移動した。

 さてとご飯は何だろうな!楽しみである。

 そこには白米と味噌汁が並べられていた。

 確かにお寺の食事は少ないと聞いていたがまさかここまでとは……

 修行の身とはいえこれはかなり厳しい。


 ここ曹洞宗では食事にも制限があるらしい。

 先ず私語は厳禁。

 さらに人より食べるのが早くても遅くても駄目なのである。

 これは協調性を養うためかな?よく分からないけど。

 後は音をたてたり、食器を落としても駄目なのだそうだ。

 まぁなんとなく分かる気はする……


 朝食を終えた自分を待っていたのは作務(掃除)だった。

 ある程度有名な家系に生まれているので自分は掃除などほとんど経験がない。

 静かな振る舞いを要求される中でこの時間だけは足音などをたてても許されるそうだ。

 そのことから動く禅と呼ばれているらしい。


 「十兵衛殿、作業をしていてどうですかな?」

と紹喜殿が話しかけてきてくれた。

 「予想を遥かに上回るしんどさです……」

 弱音が出てしまった……掃除というのはよほど筋力を使うようだ。

 「ですが掃除は大事ですよ!禅門では一に掃除と呼ばれるほどに重要なのですよ」

 それは初耳である。

 「読経よりも重要視されてるのでより頑張って下さいよ」

と励ましてくれた。


 「では昼の勤行を行う」

 これは朝課に比べるとやや短かった。

 だんだんと心が洗われてきてる気がする……

 これが悟りというやつなのか?


 そして中食(昼食)の時間がやってきた。

 麦飯と一汁一菜がだされた。

 朝食と違うところは自分の麦飯から七粒差し出して、敷地内の野鳥たちに捧げるそうだ。

 

 これまでのイメージが次々と覆っていく感じがした。

 最初はしんどくて嫌々だったがなんとなくであるが楽しく感じられる自分が居た。

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