放課後の帰り道
久しぶりの投稿です。
「あっ・・上坂くん、今日はココにいたんだ」
理香が昼休みに話しかけてくるなんて珍しいなと俺は思いながら座ったまま出迎える。
「高橋さん、どうしたの?」
「俺もいるよ? 高橋さん」
秀平が何故かアピールすると理香は悠人から秀平へと視線を向け考えている素振りを見せる。
「・・えっと、貴方は・・たしか・・」
「え? ちょっと待って・・クラスメイトだよ俺も?」
「そう?」
理香は含み笑いをしながら秀平を適当に扱いながら、急にこのクラスの生徒ではない香澄を見定めるような視線を向け反応を待っている。
「ゆっ・・上坂先輩の後輩で、わたしは剣崎香澄です」
「あ〜あのグループ会社の令嬢ちゃん? 私は、高橋理香よ」
「「 え?? 」」
理香の言葉に香澄が令嬢だったことを知った俺と秀平は驚き同じ反応で、急に身バレしてしまった香澄ちゃんは戸惑いつつ理香を見ながら応えた。
「そ、そうです。高橋先輩は、どうして私のことを?」
「親が貴方の子会社の社長だからよ? でも、そうね・・学校では、先輩の私の方が上よ?」
「はい、そうです。私は親の立場を利用する気は、一切ありませんから」
「・・め、珍しいタイプね? もうなんか、まるで私が器の小さい女みたいじゃない」
理香は香澄の反応が思っていたのと違った反応だったせいなのか、つまらないと言いながらも香澄ちゃんといつの間にか距離を詰め仲良くなっている。
「・・・・」
「・・悠人はさ・・」
「な、なんだよ急に?」
秀平が真面目な口調で話しかけてきたことに、少し俺は身構えながら顔を向ける。
「あの2人・・どうなるよ思う?」
「2人? あぁ、雨宮と一条のことか?」
「そう・・」
「んーそうだなー」
なんて答えたらいいのかわからないでいると、俺と秀平を放置して2人で盛り上がっていたはずの理香が急に視界を遮るかのように割り込んできた。
「そんなの退学に決まっているじゃない。学校側が受け入れられる訳がないわよ!?」
「た、高橋先輩・・少し抑えてください」
理香が過剰反応したのを香澄ちゃんが慌てて鎮静化させようとしているアワアワ感が、なんか可愛いなと俺は感じてしまい見ていると、理香の言葉に秀平が反応がする。
「やっぱり退学だよなー」
「そうよ、1発退学よ」
「ちょっ・・高橋先輩。声が・・」
「ん〜停学とかは?」
「上坂くん、ソレはないわ。現実的じゃないもの」
俺の停学案は普段の様子に戻った理香が俺を見ながら否定するため俺は言葉を返してみる。
「理香、現実的じゃないの?」
「そうよ。子供を育てながら学生を続けるって無理だと思うの。一度だけ、親戚のお姉さんの子育てを手伝ってみたけど、今の私は無理だったわ」
「そっか・・・・でも、アイツが2人の子供のパパだよな? 将来どうやって生活するんだろうな?」
俺が何気なく投げ掛けた言葉に誰も答えることができないまま昼休みは終わり、放課後となった。
「悠人先輩! 一緒に帰りましょー?」
「あぁ、今行くからー」
廊下で俺を呼ぶ香澄ちゃんと合流し2人で廊下を歩き学校を離れいつもの通学路を歩いている途中で、俺は気になっていた香澄ちゃんがお嬢様だったことを聞こうと思うもやめて別の話題を選んだ。
「・・香澄ちゃんはさ、下校途中に買い食いとかするほう?」
「ん〜してみたいと思ったことはありますけど、したことはないですねー。悠人先輩はありますか?」
「あるよ〜たまにね・・ほとんどコンビニだけどね」
「コンビニですか・・わたし、実は前から気になってるお店があるんですけど、一緒に行ってくれませんか?」
「香澄ちゃんが気になる店か・・・・うん、今から行ってみよう」
「はい! 先輩は、甘い物は平気ですか?」
「平気だよ、どちらかと言えば好きな方だし」
「良かったです!」
並んで歩いていた香澄ちゃんは嬉しそうに半歩だけ前に出て歩き、俺を先導してくれるように進み駅の方へと寄り道しに行ったのだった・・・・。
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