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epesode6

《お前は悪魔だ。プレイヤーを無残に殺し、この町を絶望に染め上げた。》

シェーラの頭の中から誰かが語りかけてくる。

《よって、この絶望の血は永遠に消えない。ここに残るのは、消えたプレイヤーの無念と壊れた町だけ》

「るっ…せぇ…!!誰…だ、てめぇ…」

《お前が私に体を明け渡せば、私がお前となって罪を償おう…》

声はどんどん暗くなり、そしてシェーラにはっきりと言った。

《その体を私に…寄越せ!!!》


「うっ……うううあぁ、うっ、ぁぁぁぁ!!?」


シェーラの体が眩い光に包まれる。

「シェーラ!!」

アスハルティルタが駆け寄ろうとした刹那。

光が一転して黒くなる。そこから出てきたのは、大きな槍を持った魔王。

その瞳は、ノイシュタットに残った血の色のように赤く、絶望に満ちていた。

「……シェーラ…?」

アスハルティルタの呼びかけに、シェーラは答えない。

シェーラはクスリ、と笑って

「…シェーラ?はて、誰のことだろうか?」

「シェーラ!!?どうしたんだ!?」

アスハルティルタの声は、もう彼女には届いていない。


「アスハルティルタ様、モウアノ方ハ、ワタシデハ止メルコトガデキマセン。

アノ方は、侵食型ウイルスニ精神ヲ乗ッ取ラレテイマス」

「…っ!」

「ワタシガ、彼女ヲ食イ止メマス。ソノ間ニ貴女ハ、コレデ」

ロンがアスハルティルタの掌に、一丁のハンドガンを手渡す。

アスハルティルタは頭を横に振り、ロンにハンドガンを返した。

「いい。私は、そんなことは絶対にしないと決めた。

ひとつ、頼む。シェーラに取り付いているウイルスを削除して欲しい。

できるだろうか?」

アスハルティルタの問いに、ロンは短く答える。

「了解」



たとえ君が私のことをうらみ続けても。


私は本当の真実を君に伝えようと、そう誓ったのだー…



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