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epesode5

「アストラル・シェル!」

「滅砕牙!」


シェーラの放った光の剣が、男の体を貫く。

そのまま男は宙に放り投げられ、HPはガリガリと嫌な音を立てて減る。

下で構えていたアスハルティルタの大剣に男が捕らわれると、また一回転。

再び飛んだ男は、気絶したままアスハルティルタが剣で作りだした岩の塊に、顔面から落ちていった。


「う、うぅ…」


男は頭に手をやりながら、瓦礫と化した部屋から逃げ出そうとドアに向かう。

それを見逃さなかった片方の肉食獣が、男の首元にナイフを当てる。


「お前、弱すぎ。アタシの首とるんだったらレベルもっと上げとけよなぁ」


ナイフを当てられた男の顔は青くなったり、白くなったり。

表情を忙しく動かす男は、ガクガクブルブルと震えながら助けを求めるかのように辺りを見回す。


「ふ、ははは…」


そして何かを見つけたのか、男は完全勝利したかのようにシェーラ達を嘲笑う。


「ははははっ!!お前らはもう死んでるも同然なんだよぉ!!無駄な足掻きをした罰だ…

ロン!こいつらまとめて殺ッちまえ!!」

「ハイ、マスター」

「何…!?」


アスハルティルタが、男の呼びかけに応じた声がした方を見る。

そこには、二対の刀を手に持った蒼眼の少女が。


「ワタシハ、シリアルナンバー000254、ロン。狩人かりびとデス。貴女ガ、魔王デスネ?」


ロンと名乗った少女は、片方の剣をシェーラに向け


「貴女ハ、排除対象トシテ認識サレテイマス…大人シクワタシに殺サレテクダサイ」

「はんっ。お前みてぇなNPCに殺されてたまるかってぇの!!」


シェーラはロンに向かって走り出していった。

それを透かさずアスハルティルタが追う。


「シェーラ!援護するぞ!」

「無駄、デス。アスハルティルタ様」


ロンがアスハルティルタにむかって問う。


「貴女ハワタシ達ト同ジ、狩人デハナイデスカ。攻撃ハ効カナイトイウノニ、何故彼女をヲ守ルノデスカ?」


「……!!?」


シェーラの手から力が抜ける。

彼女の表情は、絶望に染まっていた…。


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