ロリ巨乳と
一二三視点 (神様)
時は皇太子立身式の後。
皇都の中心から離れ郊外に当たる神殿。その一角にある我、一二三、と巫女カリスティアの執務室、別名神様軟禁室。どこかへふらふらと行って何かしでかさないように、巫女の監視と執務が出来るように一緒にされている。
行こうと思えば、行けるが怒られたり泣かれたりするのが困る。
キリギリスはこの世界にいないが、似たようなのはいるからそれを模した着ぐるみを特注で作らせた。巫女のカリスティアに散々怒られたが、こう言った時に使わずしてなんになる!金がかかってるんだっ!
私は竜、歩き飛び回る災厄。ではあるが正確には400年前までは異世界でOLやっていた異世界人だ。この世界には強制的に召喚され帝国の前身にあたる王国に召喚された。その時の事は嫌な思い出なので蓋をするに限る。王国は私を異世界から誘拐した上にした仕打ちから報復で灰にした。
だから箱庭を作った、帝国という名の箱庭を。
現人神と祀られし竜。神と祀られているが祈ろうが願おうが奉ろうが御利益はあまりない。元は異世界の一般人でこの世で竜になったし、使えるのは魔法と物理攻撃のみ。
基本私は普段、人化している。だって竜の姿では体が大きいし、燃費が悪く食費やら住居やら何まで不便なのとお金かかるから普通の人間でいてくださいと代々の巫女から注意されて来た。でないと毎月のお小遣いを減らすか無くすと脅されている。
デート代やら賭け事の軍資金がなくなってしまう!
ポリシーは楽しく生きていく!聞きたくない事、見たくない事、知りたくないことには物理的に蓋をする。箱庭は壊させないし、死ぬまで楽しむ。
皇族の皇太子の童貞を貰うのはかけている祝福が代を追う事に少しだけ増し私が回収すると私がさらに力を得られるからだ。尚且つ美少年の童貞美味しい。
なぜ皇太子かというと皇族に普人族子供が生まれるとその男児の一人に必ず祝福がつき、祝福がつくから皇太子として指名される。それがこの帝国であり絶対普遍で私が生きている間は守らせる。私自身寿命あるかは知らんけどな。
400年ちょい生きてきたがこの世界の文明は中世ぐらいで停滞している。なぜか、それはこの世界を創りし女神が『異世界人とか、内燃機関きらーい火薬きらいですわ、電力機器だいきらーい!そしておいたする悪い子達は男日照りの罰をくれてやりますわ!!』と独創的な事をしてきたからだ。それによって怯える草食獣、女性は肉食獣となったらしい。
内燃機関がなければ、工業化は出来たとしても水力や風力などの自然工業の限定的なものの、多くは手工業だ。火薬も無ければ戦闘能力の均一化は起きない。戦闘能力筆頭は金を持つ貴族で馬と馬上槍と板金鎧による突撃、兵士は革鎧に槍や弓、後は魔法がある。
魔法と言っても体内魔法と魔石魔法があり、前者は体内にある魔力を使い魔法を使い風を起こすや着火、小さな氷を作るなどできるが大規模な爆破や岩を生み出すなんてことは素質がある魔法使いを教育して100人ぐらい集めてなんとかといったところだ。
後者は自然産出される魔石に魔法使いが魔法を付与し専用の道具を使えば誰でも使えるが金がかかるのと取り扱い注意だ。
一番の文明停滞の理由はやはり男日照りであろう。男は普人族おらず他の種族は女しかいない。人口が増えない、増やすための種がない。そうして女達は一人の男を囲う、だが男は普人族同士でしか増えない。この世界のスタンダードは一人の男に複数種族の女、一人の普人族女性というのがスタンダードだ。
そして異世界人が落ちてきても召喚されても常識・知識がまるっきり通じないし、女神教は異世界人を発見次第全力で殺しにかかってくるから質が悪い、見かけは保護を謳っている癖にだ。私は病んだ心と暴力で帝国という箱庭を創造し楽しんでいる。
とか、少し回想をしていると今代の巫女であるカリスティアからお小言が飛んでくる。あーこのロリ巨乳可愛いけど、中身は猫かぶりなんだよな。
「神様良いんですか?ミロ君が面会に来てもいいかってお伺いをわざわざ伝令ではなく、ヴィーちゃんに任せて来たんですよ。久しぶりミロ君に会えると思いちょっとだけ期待していたのですが。」
私が運営している孤児院出身の普人族だ。歳は16歳、背丈は小さく150cmあるかないか、だが胸が非常に大きい。非常に羨ましい。私なんて前世の体型?をイメージするから165cmの美乳、少しは盛れるがあそこまでない。獣人達は背が高い娘が多い中この娘を置くとさらにロリ巨乳が目立つ。
乳房を揉んで挟まったことあるが非常にふかふかしていた。反撃でどこをとは言えないがえぐられかけた。
そしてこの娘我が愛しのミロに好意を寄せているが神殿の巫女としてか、孤児だった事から身分を気にして恋心を表に出せないびびりで健気な娘である。
皇族としても、後ろにいるのが神殿と分かっており保証出来るから話を通すのも簡単なんじゃがなぁ。
「いいんじゃよ。これぐらいさくっとこなしてもらわんとな。後ろにいる他国とも渡り合えないようでは困ってしまうからの。」
「だからって突き放すにしたってその着ぐるみとリュートはうわぁってちょっと引きますよ。まともに働かないのはいつもの事だとしても、わざわざ言外に伝える事します?教育ならまた神殿でやればいじゃないですか。」
孤児院を始めたのが大体300年ぐらい前。始めた理由は召喚され時が立つうちに知り合いが、どんどん墓の下に行き子孫は可愛いが自分の子供というのはどうやっても出来なかった。人と竜、それも人に化けただけだから仕方ない。
だって魔族の竜人達は女だし。もしやるにしても、爬虫類の眼がちょっと恐い……。
それで寂しかった事と子供が欲しいという事で孤児院を始めたがなかなかに可愛いものだ。子達の中には孤児院を巣立って、役人になるもの、商いをするもの、貴族家に入るもの、そのまま神殿に入り巫女や騎士をするもの幾人もおる。そのおかげか巣立った子供達から寄付で財政は黒字健全である。あるが、お小遣いの増額を要求すると却下される……なぜだ。
「この神殿でやるとなると、座学であったり武芸一般の訓練しか出来ず俗世の事を教えるには物足りない所が多いんじゃよ。俗世の事は俗世で学ばせたほうがよかろう。それに俗世であろうとも孤児院出身者と神殿による情報網は整っておる。心配かえ?」
「誰が誰を心配しているんだって言うんですか!」
顔を赤くしながら言ってくる。初々しいのぉ。そう思いつつ、くすくすと笑いながらお願い事をする。
「我はこの前皇都でミロとデートして来たから成分は補充十分たっぷりじゃ。ついては今月のお小遣いを前借りしてもいいかの?淑女らしくご飯やら遊行費で財布が軽くなってしまってな、その……デートで行った競馬に熱くなり使ってもうての、今月買いたいのがあってな。いいじゃろ?」
「は?ナンデ?」
あ、表情が抜け落ちた顔と眼のハイライトがない、まずいぞこれは。賭け事を言ったのまずかったか、対応を間違えると今日の夕食が堅焼きの黒パンと水になってしまう。あれ、不味くはないのだが、スープに浸してやらんと固過ぎて食えたものじゃない。
「えっとじゃな、最後の最後で馬が逃げ切れば勝てたんじゃ!今月は欲しい物が多くてな元手を増やしておこうと思って全額入れたんよ!」
「で?今月のご飯は節制で黒パンと水でいいですね。」
「えーっと、そのーさーせんした。」
「何の謝罪です?帝国において神と崇められし一二三様ですよね?食べないでも死なないって巫女内で申し送りがありまして。
やっぱり塩と水だけで良いですね。」
「反抗期かのう塩対応になってきておる。」
「だったら塩対応な私と塩だけでいいですね。」
「塩と塩対応かけてるのか面白くないのー。水とパンとスープ、サラダとおかずもほ、欲しかったりするんじゃが。」
無言・無表情のロリ鬼がいる。魔族に鬼の種族がいるが、アイツラのほうが未だ可愛げがある。考えることと言えば、腕力と繁殖しかない脳筋だ。
どうしようか、このまま行くと今月は塩もなくなってしまう。一応この国の祭神なんじゃがのう。
「塩すらいりませんか、分かりました。伝えておきますね。」
「む、無駄遣いしてしまいそのも、申し訳ありませんでした。つきましては、お小遣いの前借りを……。」
「出すわけないじゃないですか。無駄遣いしたうえにミロ君と黙ってデートとか、ご飯抜きでも超極甘ですよ。私だってミロ君の手を引き、甘いクレープやジェラートをあーんとかして貰いたいんですよ!」
あ、黙ってデートしてた事の方にキレてらっしゃる。なんとかしなければ!ご飯抜きは死にはしないが、ひもじすぎて精神的に死んでまう。神殿のご飯は孤児院で作って持ってきてもらうから献立一緒なのに、私だけ塩と水とか悲しすぎる。
「そ、そうじゃな今度帝都の安くて美味しいお店と、ミー君と行って彼が好みだと言っておった物とか食事を教えるから赦しておくれ?」
「それだけ?本当に?」
こやつ、意外とがめつくなって来たな誰だこんな教育を……。私を見て学んだか。
「そ、そうじゃな特別にじゃけどミー君にボディタッチする方法を教えてやろうではないか!ちゃんと合法!セクハラにならない方法じゃよ!!
ほ、本人も気持ち良いとよく言っておるわ!追加で今度神殿に呼ぶので対応とデートとは言わず二人で買い物に出すからそれで赦しておくれー。」
これでダメだったら泣き落とししかない。400歳とちょっと児、神としての威厳なんてものは物欲と安寧の前にとうの昔犬に食わせたわ。あるのは見せかけと暴力だ。
「ほー。よく気持ちいいと言うって事は幾度もやってらっしゃると。変態神ですね、分かってましたけど。」
「なんのことか分からんの!これで手打ちにしてくれんかの?な?でないと泣くぞ!」
「はぁーー……仕方ないですね。ご飯はいつも通りにしますが来月分の前借りは却下です。私のデート代に差っ引くので。」
「そんなぁー。私の来月のお小遣いと買いたい物がー。」
「男性にお金出させるとか女性にあるまじき所業ですよね?だから出します。分かりましたね。」
「およよ、酷いのじゃあ。お買い物デートだからって奥手だとまた私が横から攫ってしまうぞっ。」
「そのときは、報復でご飯抜きと縛って休憩時に各地から奉納された名物を目の前で食べてやります。貴女様の教えの通りに、『やられたら必ずやり返せ』を国教たる御祭神様だろうとやります。」
「そ、それは勘弁して欲しいのじゃ、仮にもか、神と祀られしりゅ、竜じゃぞ!」
「神の教えは実行あるのみです。孤児院にいた頃からもそう教えられております。実例生きた現物有りで蛮族代表格たるエルフにやったって聞いてます。」
お、教えってなにぃ!?なにぃぃぃそれ!私何も教えてない!いつの間にか捏造されてる!教育は全部任せて金だけ出して、今後に困らないだけの学力を付けさせるようにしてきたが覚えてたら監査に行こう……。
ましてあの蛮族クソエルフを実例で出されるとか、報復失敗代表格じゃないの。
「あの引きこもり根暗ナガミミクソ蛮族達は長き人生の中でもクソな失敗代表格で、物証共生きてやがるはずだから覚えないで!忘れて!!」
「竜生の中では?教えと共に、反面教師として教え伝わっていますよ。エルフ達を見たことがないのでよく分からないですが、大切に覚えさせていただいております。それと、言葉遣いが悪うございましてよ。」
「オホホホ、これは失礼したのじゃ!蛮族どもは東の大森林に引きこもって山賊野盗蛮族行為以外で出てこないから情報がなくてわしも分からんのじゃ。そう言えばお茶と茶菓子が欲しいのー。この着ぐるみの格好も暑くてな、喉が乾いたのじゃ。」
「仕方ないですね、脱げばいいじゃないですか。私の休憩がてら入れますね。あ、そうそう仕事してる子からお好きでしたよね。と奉納された柑橘を使ったお菓子があるので出しますね。それに併せた茶もいれます。」
そう言ってお茶とか、おやつを準備してくれて、皆して私が好きな物を奉納してくれて甘やかしてくれる。この世界に来て、孤児院を運営しててよかった。
「愛しの君はまだ処女を切った事がないからちょっと重いかの。
そしてミロもヴィーも甘さを自覚するかの。」
小さく呟くが誰に拾われる事なく泡のように消え、紅茶を入れる良い香りが漂うのみ。
小さい頃はもっと粗暴で、乱暴だったのに、猫を被って大きくなりおって。何処とは言わんが羨ましいのぉ。




