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逆転世界における現人神様の箱庭生活  作者: けちゃらー第一号被験者
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お呼び出し~

 綺羅びやかな鎧を纏った近衛兵二人が扉の前で一部の隙なく立哨している重厚な扉。



「皇太子ミロシェフ召喚により参りました。取次ぎを。」



「かしこまりました。確認いたします、お待ちください。」


 顔馴染みの近衛だが職務中なので雑談などはせず直立不動で立っている。そのためアイコンタクトで『また休憩室に行くね、お菓子用意しておいてね』、『お待ちしておりますよ』。長い付き合いなのでフランクに行ける。小さい頃から勉強がしたくないからメイドや侍従の目を盗んで逃げ出し休憩室に忍び込んでは可愛がられ、武芸訓練の後とかも侵入してお菓子を貰ったりトランプをしていた。


 暫く待つと執務室の中から入れと声がかかる。



「失礼します陛下。ミロシェフ召喚に応じ参りました。」



「おう、よく来た。式はご苦労であった。そして神からのいきなりの投げ込みは何時ものことだ、慣れよ。雑談をしたいところだが、緊急ではないとはいえ知っておいて欲しい事があって呼び立てた。」



「慣れたくはありませんが、皇太子としての努め甘んじて受けます。この身は神のもの。それ違法奴隷の件と同時進行してもよろしいのでしょうか?それと、奴隷の件陛下は知っておられましたよね。」



「あぁ問題はない。むしろ連動している可能性すらある。そして答えないのが答えだ、東側の国エテリアルがきな臭い動きをして傭兵を集めている。第九騎士団からの報告では乱取り、根切、大いに結構。男を優先で引き渡し酒保も大判振る舞いらしい。

 いきなり開戦ではないだろうが、予想通りなら確実にお前も関わる。奴隷の捜査の護衛隊は第5騎士団を使え、先立って辞令書は送ってある。」



「かしこまりました。魔国ヴィストレアや教国、シレニア連合国、商合連合国家その他その他……に動きはないのですか?戦域拡大をやられたら面倒ですよ?」



「ない。それどころか、静観している。どこかに武器や糧食を流す事も、何もしていない。こちらに恩を売りつけるような接触を図ると言った動きもしていない。」


 ない……。この帝国が弱まる事は、周辺国からすれば喜んで当然の事態だ。自国以外と泥沼の戦争になればもっと嬉しい漁夫の利を狙える。さらに、皇太子の身を拐かせればその身に宿る祝福の一部を奪える可能性がある。若くてイケメン、祝福付と喉から手が出てきてたたき売りを始められるぐらい周りからしてみれば欲しい。



「かしこまりました。御下命拝領致します。違法奴隷解放は早いほうが良いので早速動きます。我が帝国の臣民に危害を加える者に鉄槌を下しに行かせていただきます。」



「あぁ頼むぞ、手助けは適時送るから安心せよ。お前は私の大切な息子で、次の皇帝だ。神の為、国の為、民の為しっかり学び、神と帝国に仇なす者には鉄槌だろうと短剣でも毒を食らわせ必ずや土の下に送り込め。

 では息災でな、気をつけるんだぞ。」



「ええ、父上もまだまだ働いていただかないといけませんからね。では出立の用意の為失礼いたします。」



この帝国は神様の箱庭であるが、委任された管理者たる我々が中身を腐らせる訳にはいかない。


周辺国は友好を謳いヤリモク・体、目当ての肉食獣達の花園。男を下に見て種を絞る為にお薬もありだぞっ。

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