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逆転世界における現人神様の箱庭生活  作者: けちゃらー第一号被験者
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箱の中身はなーに?

 神からの予想外の祝福があったが、式はつつがなく終わった。めでたく皇太子としてのお仕事第一号は汚職・違法奴隷捜査となる。とりあえずやることを上げていこう。こいつら箱の住人たちの素性を確認し、どこで男を拐かしどこの誰に売り飛ばしたのか、落とし前をどうつけるかだ。


 帝国では奴隷制度はあるが元締めは国だ。地方領主貴族や貴族ではない。そして大切な人頭税収の元だ。スラムを作り、盗賊山賊をされるようなら期間をつけ強制でも仕事をさせ、金を稼がせることの方が有益だからだ。

奴隷は2種類ある。


 一つは借金奴隷や期間奴隷だ。人頭税を奴隷購入者か国が払い、双方合意の上で働かせる。殺しや強姦はご法度で、犯せば普通に刑罰に処される。期間明けか借金を返し終えれば終了する。


 もう一つは戦争奴隷だ。捕虜になって身代金を払えなかった者で、一般には出回りにくく、鉱山や海での過酷な作業で使い潰される。


 管理下にない奴隷など一枚の銅貨にもならない。人頭税は減り、労働力にもならない。だからこの国では違法奴隷を扱う奴には1に死刑、2に股裂き、3に火あぶり行きだ。



「じゃあとりあえず先ずは普通の尋問からして行こうか。嘘や誤魔化しだんまりはどんどん強化尋問に切り替えていいよ。違法奴隷を扱う奴は人にあらずってな、特にこの世で大切な税収源を違法奴隷なんかにされてしまうと困る。」


 別に奴隷は皇族であろうと使うし、俺も狼獣人のアヴィエラを奴隷として所有している。1歳年上で俺より長身で黒髪をポニーテールにし、物静かで無表情冷徹に見えるが、皇族に仕えるだけあり徹底した教育を受けている。なにより信頼している。狼と言い張るが、俺の前だと感情につられて犬耳と尻尾が動くところが可愛い。



「わかりました。神様からのお仕事ですものね。それ以前に奴隷案件なので発覚したら地の果てまで追い詰められて、必ず殺されることが分かっているのに馬鹿な事をするものです。」



「世の中男と金そして酒に溺れ馬鹿な事をしでかすやつがいると、そして大きなお耳をお持ちと次期皇帝へ実地教育をされるといったところではないかね。」


 どうせなら父たる陛下に回して欲しいものだがしょうがないやろうかね。


 のんびりした空気の中執務室の扉をノックされる音が響く。許可を出し、要件を伝えさせる。



「失礼します、皇帝陛下より即時の参内要請が届いております。」


 すごく嫌な予感がする。非常に嫌な予感だ。



「わかった。謁見の間か?」



「いえ、執務室でございます。」


 執務室とは……。他に人を入れたくない話ってことか……嫌な予感が予感ではなく嫌な現実がやってくる。

公務一号を任せたけど、出来るっかなー?美味しくなるんだよー

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