明日の天気は君のせい
図書委員になって半年が経った。
キッカケは楽そうだと思ったからだ。
しかし実態は以外とキツかった。
本の整理や貸出の管理…挙げ句の果てに休みの日まで駆り出される始末。
借りるのは本だけにして!
ただ面白い事もあった。
たまに本を借りに来る男の子がいる。
大人しそうな子だ。
その子が借りる本には共通点があった。
”雨夜の星たち”
”晴れの日の木馬たち”
”夏の雷音”
タイトルに天気が関係してる。
そして不思議なのはここからだ。
彼が本を借りた翌日は必ずタイトルと同じ天気になる……。
だから私は彼を天気予報くんと呼んでいた。
そして今、私の目の前に彼が立っている。
夏休みに駆り出されイヤイヤ貸出係をやっている私に彼はニコニコしながら本を差し出してきた。
”雪は天からの手紙”
私はツバを飲む。
真夏に雪?
嘘でしょ?
彼は何も言わずに本を借りて言った。
明日は真夏に雪が降るかもしれない……。
私はドキドキして夜も眠れなかった。
朝目覚めると空は……。
これでもかと言うほどの快晴だった。
「何だ……やっぱりただの偶然か」
私は少しガッカリした気持ちで学校に向かった。
今日も図書委員の仕事があるからだ。
外に出ると間違いなく雪が降る事はないだろうと言うくらいの暑さだった。
学校につき下駄箱を開けると白いなにかが降ってきた。
「うん?手紙?」
私は手紙を拾い、中身を確認する。
「校舎裏で待っています」
差出人は天気予報くんだった。
今日は雪は降らなかった。
けど彼の予報がまた当たった事に私は気がついた。
そして私は校舎裏に走り出していた。




