二話
「あら、叶都。聞いたわよ。女になったんですって?」
居間へ行けば、母さんが怪訝な顔で聞いて来た。
「あ〜そうそう。」
答えると、母さんは俺の胸をじっと見て、言った。
「...その胸、本物?触っていい?」
「は!?無理!来んな!!」
そうだった。母さんは変態だ。
「はぁ。いいじゃない、別に。家族よ?それに、体の事も教えなきゃいけないし。」
「家族でも無理だろ!怖いし。体の事は姉さんから聞く。」
「はいはい。あたしは別に問題ないよ〜。」
「ほら!」
「チッ」
舌打ちしやがった!
「それで?どうしたんだ。その体。」
父さんが聞いて来る。
「いや、朝起きたらこうなっていたんだよ。俺にも分かんない。」
「そうか。学校だが丁度入学で、まだ行っていない。性別を変えられる。変えるか?」
え·····
「い、いきなりだし、決めらんないよ。」
「では、入学式の前日には伝えてくれ。じゃあ。」
そう言って父さんは部屋に戻った。
無表情はいつもだけど、態度がおかしい。あそこまで淡々とはしていなかった。混乱している、のか?
「じゃあ、私も部屋に戻るわ。美華、ちゃんと教えるのよ。
····ああ、それと、叶都。」
「何?」
「アンタは、私達の子供だから。」
母さんはそれだけ言うと、部屋に戻って行った。
···当たり前だろ·····。
◆◆◆◆
女の子講座。
聞かないで······。




