6/31
3
予想通り、地下室には無数の財物が隠され、雑然と天井まで届くほど積み上げられておりました。
その中の一つ、小さな段ボール箱を手にした藤村は、その中身を目にして驚愕しました。
それはレトロゲームがいっぱいに詰め込まれた段ボールだったのです。
手にしたゲームカセットを見た瞬間、藤村は震えました。
そのレトロゲームは、コンピュータ・ゲームの黎明期、このお話から百年ほど昔の、伝説のファミコン・カセットなのでした!
たった一つのカセットでも、数万円、希少価値のあるものは数百万円の価値があるお宝です。
それが段ボール一杯に詰め込まれていたのです。
藤村の向かった先は、筆頭執事の只野五郎のもとへでした。
なにしろ見つかったお宝は、真行寺家のものです。真行寺家の財政を切り盛りする筆頭執事に相談するのが最優先と判断したからでした。




