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森の中、整備された白い玉砂利の道を蒸気車が低速で動いています。
操縦席には五郎と太郎。
もちろんハンドルを握るのは五郎です。
道々、五郎は太郎にパネルに並んでいる計器の読み方を説明していました。
「いいか、このメーターの針が真上に来たら蒸気圧が最高だ。これ以上右にふれるようなことがあったら、この弁を開いて蒸気を逃がす。理解できたかな?」
「お父さん」
たまりかねて太郎が口を開きました。
「僕は免許を持っていませんよ。運転技術を教えてもらっても役には立たないんじゃ?」
五郎はうなずきました。
「大丈夫だ。この車を操縦するのに免許は不要だ」
「えっ?」
意外な五郎の返事に、太郎は驚きのあまり表情を顔に浮かべてしまいました。




