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 森に続く白い玉砂利の道を蒸気車が遠ざかり、角を曲がって見えなくなりました。


 バルコニーの父親は、どさりと椅子に尻を落としがっくりとうなだれました。


「行っちまったなあ……」

 と、何かを思い出したように顔を上げました。


「F田のお宝ってなんだ?」

「知らないわ。たぶん、美和子のことだからゲームかなにかのことでしょう」


 百合子は立ったまま皮肉そうにつぶやきました。


「これからどうする? 心配じゃないのか」

 ふっと軽く笑うと、百合子は振り向きました。


「こんなこともあろうかと……すでに手は打っています」


 大吾も笑いました。


「お前らしいな。ということは、高倉家に?」

「ええ。連絡は密にしています。どこへ向かおうと、美和子のことはお見通しですわ」

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