表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
22/31

 白衣に帽子というスタイルから連想させる通り、厨房担当のコック見習いの一人です。見習いなので今はアフタヌーン・ティーを担当しています。

 あわてもので、失敗も多いのですが、百合子に気に入られて首にならずにすんでいるというのが実情でした。


 それでも手早く幸次はポットにお湯を注ぎ、茶葉が開くのを待って三人分のお茶を注ぎました。


 そして一礼して、素早い足の運びで幸次は出てきたドアに向いました。ドアを開いて、もう一度お辞儀をすると姿を消しました。

 今度は絨毯の毛足に足元をとられることなく、無事に退出できました。


 三人は無言で茶器をとり、午後のお茶をゆっくりと口に含みました。

 頃合いとみて、百合子は顔を上げ、まっすぐ娘の美和子に向き直りました。


「美和子さん、今日あなたをここへ呼んだわけご存じですわね?」

「はい、お母さま」

「今日こそ、良い返事を聞かせてもらいますよ。さんざん、あなたはいろいろ言い訳をしたけど、もう限界です。真行寺家のために、どうしても承諾してもらわなければ!」


「おいおい、百合子。そんな言い方すると美和子が答えづらくなる」


 父親の大吾はつい、口を挟みます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ