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挿絵(By みてみん)

 美和子を先頭に五人が真行寺家の長い廊下を歩きます。


 真行寺家は和風と洋風の建物のミックスです。最初に説明したように、長い歴史の間に増築、改築を繰り返した結果、ふいに廊下が階段になったり、不思議な角度に折れ曲がったりして、慣れていないとすぐに迷子になってしまいます。


 美和子の隣にはアイリスが。

 その後ろを太郎が続きます。

 藤村と五郎が最後尾を歩いています。


 ひそひそと藤村が五郎に話しかけました。

「また例の話ですかな」

「当然でしょう。ご両親は美和子様の行く末を常に案じておられますから」


 藤村はひとりうなずきました。

「わたしども庶民にとっては縁のない話ですが……」


 その時、廊下の向こうからまた一人の人物が姿を現しました。


「やっと来たわね。アイリス、また途中でサボっていたんでしょ?」

 その人物は、アイリスに似たメイド服を身にまとっていましたが、ややデザインはアイリスのメイド服にくらべ少しだけフリルが多く、すこしだけ身丈が長そうでした。真行寺家の見習いメイドを卒業してはじめて身に着けることのできる、正式なメイド服なのでした。


 もっともそのメイド服の服地の多さは、持ち主のメイドがやや太り気味という特徴のため余計に強調されているようではありますが。


 半そでからのぞく白い肌の二の腕はむっちりと太く、丸顔には両ほほにえくぼができました。そのえくぼは、白い肌の手の指のつけねにもできて、どこもかしこもふっくらとしていました。

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