前へ目次 次へ PR 15/31 3 「あのな、あんさんのパパとママが、美和子お嬢様を呼んで来いっちゅうて、えろうお騒がせやわ」 「アイリス!」 それまで無言だった五郎が、厳しい口調でたしなめました。 「その言い方では失礼だ。きちんとご両親様がご令嬢をお呼びになられております、くらい言えないのかね?」 「へえ、すんまへん」 アイリスは悪びれた様子もなく、ぺろりと舌を出しました。 「いいわ、いつもの話ね」 美和子はどんよりとした表情になり、あきらめきった足取りで部屋から廊下へ歩を進めました。